パークドーム熊本は、中央部の「浮き雲」をイメージしたハイブリッド二重空気膜構造と外周部の単層ラチスシェル構造に束材で支持された骨組膜構造に、A種膜材(テフロン)膜を使用しています。
膜材料 |
2重空気膜 | 上膜部分 A種 t=0.8 FGT800 | ||
| 下膜部分 A種 t=0.6 SF-V | ||||
骨組膜 |
A種 t=0.8 SF-II | |||
膜分割数 |
2重空気膜 |
上膜部分 48分割 | ||
| 下膜部分 24分割 | ||||
骨組膜 |
48分割 | |||
二重空気膜グランド上部は中央に円形開口部を設けたハイブリッド二重空気膜(ケーブル構造+空気膜構造)とすることにより、軽やかな浮き雲を表現します。
浮雲屋根の周囲は鋼管トラスのドーナツ型リングとして、屋根の全体形状を保つための強さと軽快さをもたせます。
周辺部は一重骨組み膜構造とすることによりグランド部と連続したアモルファスな空間をつくります。

本構造は、従来のケーブル補強一重空気膜構造に、車輪型ケーブル構造を複合したもので、加圧空間の上下に配置されたケーブルは、各々異なる役割を担っています。上ケーブルは空気圧によって張力を保持し、風や雪の外荷重に対して抵抗します。
一方、下ケーブルは約150tの中央リング(設備荷重等を含む)と空気圧を支えることで、張力を生じ、外荷重には中央リングを介して上ケーブルの変形を抑えつつ、不均一な応力をうまく分散させる機能を備えています。
本構造によって、膜屋根の下部を自由に開放し、少ない送風量と高い機密性を実現し、中央リング部の開口により、採光・換気・音響性能の向上と局部的に大きな吊り荷重にも耐えられるようになります。万一デフレートした場合でも、中央リングは下膜形状を保持したまま4cm下降するだけで、防災避難計画上も有効です。
この部分は、鉄骨・ケーブル膜に対して様々なケーススタディが施された結果、意匠的・構造的な見地から単層ラチスシェルに束材を接点として、ケーブルと膜を取り付けることとしました。
意匠的には、可能な限りなめらかな曲面を形成し、リングトラスにできるだけ不均等な応力を負担させないよう配慮されています。