TOP > MakMaxプラス > 地震対策がされた天井の事例を徹底公開
天井
2019/08/08

地震対策がされた天井の事例を徹底公開

高谷裕美
MakMaxプラス

地震大国日本においては、建物について考えるときにその「耐震性」は避けて通ることができない要素です。

耐震と言うと基礎や耐力壁などに意識が偏りがちですが、実は「天井」についてもしっかりと考える必要があります。
地震対策としての天井の重要性についてまとめます。


地震対策として重要!天井の耐震性とは

天井には大きく分けて、「直天井」と「吊り天井」という2種類の構造があります。 そのうち屋根裏から金属ボルトなどで枠組みを吊り下げて天井材を取り付ける「吊り天井」は、天井裏に空間が生まれて、空調などの設備を置いたり防音性が高まったりするなどメリットが多いため、特に大型の施設でよく用いられています。

ところがこの吊り天井は、構造によっては耐震性の面で一部懸念が残る場合があります。 東日本大震災で天井落下の被害が相次いだことを受け、政府は、吊り天井のうち一定の条件に当てはまるものを「特定天井」と定め、特定天井については新たに制定した耐震基準を充たさなければならないとしました。
地震対策として、天井の安全基準が引き上げられたのです。

では、この「特定天井」とはどのようなものなのでしょうか。

地震対策として新たに耐震基準を定めた特定天井

特定天井とは「脱落によって重大な危害を生ずるおそれがある天井」のことで、次のすべてに該当するものがそれに該当します。

  • 吊り天井(直天井は特定天井に該当しない)
  • 天井の高さ:6m超
  • 面積:200㎡超
  • 質量:2kg/㎡超
  • 人が日常利用する場所に設置されている

特定天井について、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

「特定天井」の基本を徹底解説、建築士が抑えるべきルートとは?!

新築・既存を問わず、建物の天井が特定天井に該当する場合、地震対策として、新たに定められた安全基準を充たすよう、天井の構造を変更したり、改修したりする必要があります。

建物に求められる機能や性質によって、最適な天井の構造は異なります。 以下の記事に、地震対策として軽量な天井を用いた事例をまとめていますので、ご参照ください。

軽量天井とは?構造から特徴まで細かく解説

上記のとおり、天井の構造や改修の方法には実に多くの選択肢が存在します。
中でも、地震対策として特に優れているのが「膜天井」です。

地震対策として「膜天井」が1つのソリューションに

膜天井」は、大空間であっても特定天井に該当せず、高い安全性を持つ天井構造です。 軽い・柔らかい・強い、という特徴を持っており、吊り材が不要で、室面積や天井高さに制限されることなく大空間をデザインすることができます。

膜天井なら万一の天井落下の際にも被害を抑えられるだけでなく、その柔軟性を活かして建物からの落下物までも受け止めることができるため、地震対策天井としては極めて優れた性能を発揮します。

膜天井について詳しくは、こちらのページをご覧ください。

膜天井とは:安全で快適。意匠性に富み、環境にも優しい、これからの天井です。

関連記事