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Global
2019/09/07

高さ246メートルのエレベーター試験棟にメッシュファサード採用

高谷裕美
MakMaxプラス
ドイツ・ロットヴァイルの閑静な住宅街に突如として高さ246メートルのタワーがそびえ立ちます。ドイツ最大級の高さを誇るこのタワーは、白い蝋燭のように高く滑らかに伸びる姿がひときわ目を引きます。


JAHN ArchitectsWerner Sobekにより設計されたこのタワーは、世界でも大手の鉄骨メーカーであるThyssenkrupp AGが次世代のエレベーター開発、試験、検証の為に建設しました。

磁気浮上技術を応用したケーブルの無いエレベーターは未来の建物像を変える技術として期待されています。タワーの建設地としてロットヴァイルが選ばれた理由には、近郊の大学や教育機関にエンジニアリングを専攻する学生が1万人以上と多数在学していること、近隣の工業団地や研究機関、交通の利便性があげられます。


タワーの建設はゼネコンのZüblinが受注し、Taiyo Europe GmbHがメッシュ膜ファサードと鉄骨の設計、エンジニアリング、加工、施工を請負、イタリアのMaffeis Engineeringによる設計協力を得ながらプロジェクトを実現させました。

タワーの建設は2014年10月に始まり、2016年7月から膜の施工が開始しました。タワーは2017年12月に完工しました。



タワーのファサードには約15,900平米のPTFEメッシュ膜が使用されました。その白い膜材は自浄作用があり、耐久性が高く、タワーを風や日射から保護する役割があります。

時間帯や季節によってファサードが反射させる光が変わり、いつ見ても異なる印象を与えます。高くそびえ立つタワーの作業には仮設の施工用プラットフォームが特別に設計されました。

タワーの外周を囲うようにして上下するプラットフォームはメッシュ膜の施工に必要な機材、材料、そして作業員を含めて、総重量101トンになりました。作業用プラットフォームの運転はドイツの技術検査協会による特別な許可を得て実施されました。



エレベーターの試験棟という機能に加え、施設には展望デッキが設けられており、高さ232メートルに位置する屋外の展望施設としてはドイツ一の高さを誇ります。また、タワー内部には会議室やメディアルームも設けられています。







設計:JAHN ArchitectsWerner Sobek
構造:Maffeis Engineering
施工:Züblin

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