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土木/防災
2019/11/07

コンクリートでの法面保護より手軽な工事方法とは

高谷裕美
MakMaxプラス

日本は国土の70%を山岳地帯が占めることから、法面工事が様々な場所で行われています。

中でも「法面保護工事」は重要です。崩壊を防ぐためにコンクリートを用いて堅固に作られるのが一般的で、コンクリートは法面の敵である雨水の浸透を防ぎ、崩壊を食い止めます。

コンクリートでの法面保護

しかし、コンクリートにもデメリットがあり、工事の際に重機が必要だったり、紫外線による劣化を受けやすい、そしてコストがかかるという課題があります。今回はこれらのコンクリートの欠点を克服して新しく開発された用材、「コンクリートキャンバス」をご紹介いたします。

 

 

法面災害について

法面災害で顕著なものの一つとして高速道路における事例が挙げられ、梅雨や台風のシーズンには必ずといっていいほど、法面崩壊のニュースが報じられます。

引用:2011年一般財団法人土木研究センター『道路斜面の災害事例の収集・分析の取組み』

近年では、幅数十メートル・縦二十メートルにわたり法面が崩壊した事例があり、復旧には一ヶ月以上の時間を必要としました。

朝日新聞デジタル「西九州自動車道、のり面120メートル崩れる 佐賀」
https://www.asahi.com/articles/ASLB13QFWLB1TIPE00Q.html

法面が崩壊に至る原因の一つとして地盤の脆弱性が考えられます。高速道路の建設や改修工事ではボーリング調査が行われますが、隣接する法面で顕著に弱い地盤が見つかることがあります。その場合、盛り土や水抜きボーリングなどの応急処置が行われ、工期が遅れることもしばしばあります。

その後も法面の崩壊を防ぐためには、厳重な法面保護工事が必要となります。

 

法面保護工事について

法面とは狭義には、切取りまたは盛土によってつくられた人工的傾斜面のことです。
(広義には自然傾斜面を含むこともあります。ここではこの狭義の法面を扱います。)

法面は基本的に脆弱性を持っています。特に雨に弱く、流水による侵食だけではなく、水が入り込むことで土が軟らかく不安定になります。雨の内部への浸透によって法面は崩れやすくなります。

そのため、法面では水を逃がすための水路を別途設けねばならない場合があります。特に斜面を切取る場合は必要度が高くなります。そして、この水路についても、補強を行う必要があります。

法面の水路

盛土にしても脆弱性には変わりなく、土のうを積む場合でも寿命はもって3年が一般的で、都度の置き換えが必要となってきます。

土のうだけでは最長でも3年で置き換えが必要

 

特殊技術を活用したコンクリートキャンバスとは

「コンクリートキャンバス」は、コンクリートとキャンバス(布地)の複合材料で、水分を加えると固着化します。法面保護においてよく活用される吹付系と被覆系の利点を兼ね備えた資材と言えます。

コンクリートキャンバスは、人力での持ち運びが可能ですので、重機の運搬が難しい場所において施工を容易にします。重機の運搬が難しくなく場所でも重機手配のコストを削減することができます。

また、英国にて特殊な技術を用いた繊維を使用しておりますので、細かな形状の微調整や、切断もできるため、きめ細かな作業が必要なエリアにおいても活躍します。

コンクリートキャンバスならコンクリートを細かい形状に沿わせることができる

 

まとめ

法面工事の新機軸であるコンクリートキャンバスは、手軽に利用ができ、低コスト、またその耐久性によって施工後の保守費用も押さえてくれます。

既に自衛隊や地方公共団体での導入事例がありますので、ぜひ弊社の公式ホームページをご覧ください。

水をかけるだけで薄く高耐久、水密性が高く火にも強いコンクリート面を作る
「コンクリートキャンバス」(公式HP)