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土木
2020/07/22

【災害復旧】布製型枠を活用して法面保護工・三面水路工を短工期で仕上げた13の事例

高谷裕美
MakMaxプラス

コンクリート面の形成による河川護岸工・法面保護工を、従来の方法と比べて圧倒的に短工期で実現する方法があります。
台風や豪雨、記録的大雨などの被害における河川等の災害復旧には、多くの場合コンクリート打設工事が必要になります。

しかし、現場への重機の乗り入れ・木製型枠の組み立て・熟練の型枠工の手配をしなければならず、時間も費用も人手もかかるため、迅速な対応が求められる災害復旧のシーンでは必ずしも最適な方法とはいえません。

そんな課題を解決し、短工期・低コスト・少人員でコンクリート面形成工事を可能にする方法として紹介するのが、『布製型枠タコム』です。

布製型枠『タコム』の特徴と、これが実際に用いられた法面保護工と三面水路工の事例を詳しくご紹介します。

 

 

短工期でコンクリート面を形成する布製型枠『タコム』とは

布製型枠『タコム』とは、コンクリートやモルタルを流し込むことができる合成繊維製の袋状のマットのことです。

従来の型枠の設置が不要で、敷設したマットに生コンクリートやモルタルを注入することで、一定の厚みのコンクリート面を簡単に、短工期で形成することができます。

布製型枠『タコム』の施工手順はシンプルな3ステップ

施工は以下のシンプルな3ステップで完了し、特殊な重機や熟練工も必要としません。 時間も、費用も、人員も抑えることができます。

  • 施工ステップ1:敷設工・固定工(マットの敷設と固定)
  • 施工ステップ2:注入工(コンクリートやモルタルの注入)
  • 施工ステップ3:洗浄工(こぼれたコンクリートなどの洗い流し)

(施工ステップ1 敷設工・固定工:マットを敷設、単管パイプを通して、チェーンブロックで固定)

(施工ステップ2 注入工:マットの注入口に注入ホースを挿入し、コンクリートを注入)

(施工ステップ3 洗浄工:こぼれ落ちたコンクリートや汚れなどを水で洗い流す)

 

布製型枠『タコム』の優れた4つの特徴

簡単ですばやい対応が可能ながら、以下の4点の優れた性能を持ち、仮復旧でなく本復旧工事に用いることができるほど高い品質を誇ります。

  • 柔軟で短工期を実現する施工性(日施工量:約300~500m2
  • 場所を選ばない多様性(軽量で様々な地形にも馴染む)
  • 高い耐久性(波や水流などに対して高い耐久性がある)
  • 優れた経済性(5cm厚×1m2あたり、約6000円)

これにより、たとえば法面保護工においては、従来のモルタル吹付工法と比べて以下の表にあるような利点を発揮します。

(法面被覆工比較表)

 

布製型枠『タコム』を用いた法面保護工・三面水路工の事例

災害復旧工事に布製型枠『タコム』を採用し、短工期での本復旧を実現した以下の13の事例を、写真と概要で紹介します。

  • 事例1:【法面保護・三面水路工】奥大間美災害復旧(岐阜県)
  • 事例2:【法面保護・三面水路工】R21号御嵩地区災害復旧(岐阜県)
  • 事例3:【法面保護工】道路橋台部法面保護(愛知県)
  • 事例4:【法面保護・護岸工】国道法面保護(福井県)
  • 事例5:【法面被覆工】県道災害復旧工事(鹿児島県)
  • 事例6:【鉄道法面保護工】路線災害復旧工事(愛知県)
  • 事例7:【三面水路工】大台自然災害復旧工事(三重県)
  • 事例8:【三面水路工】百合谷災害仮設復旧工事(石川県)
  • 事例9:【ダム護岸工】緑川災害復旧工(熊本県)
  • 事例10:【河川護岸工】川内川災害復旧工事(鹿児島県)
  • 事例11:【法面保護工】私有施設内法面災害復旧工事(愛知県)
  • 事例12:【法面保護工】環状自動車道災害復旧工事(岐阜県)
  • 事例13:【防波堤水中工】港隙間充填改修工事(三重県)

事例1:【法面保護・三面水路工】奥大間美災害復旧(岐阜県)

施工場所 岐阜県郡上市奥大間美
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20cm厚)
施工規模 69m2
施工時期 平成23年3月

 

事例2:【法面保護・三面水路工】R21号御嵩地区災害復旧(岐阜県)

施工場所 岐阜県可児郡御嵩町次月地先
品番 スタンダード(ノンフィルター)型300H(30㎝厚)
施工規模 730m2
施工時期 平成23年4月

 

事例3:【法面保護工】道路橋台部法面保護(愛知県)

施工場所 愛知県岡崎市
品番 フィルター型TF65C(6.5cm厚)※
施工規模 1,755m2
施工時期 平成27年7月

※シート底部に隙間のあるフィルター型は、湧水のある法面、水位差の生じる調整池になどに適しており、法面からの湧水をスムーズに排水することができます。

 

事例4:【法面保護・護岸工】国道災害復旧工事(福井県)

施工場所 福井県越前市
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20㎝厚)
施工規模 681m2
施工時期 平成21年3月

 

事例5:【法面被覆工】県道災害復旧工事(鹿児島県)

施工場所 鹿児島県霧島市溝辺町
品番 スタンダード(ノンフィルター)型50H(5cm厚)
施工規模 170m2
施工時期 平成18年6月

 

事例6:【鉄道法面保護工】路線本線災害復旧工事(愛知県)

施工場所 愛知県名古屋市
品番 メッシュ型M440 ※
施工規模 320m2
施工時期 平成17年3月

※マットが格子状になっているのが、メッシュ型です。緑化の求められる道路法面などに適しており、枠内に客土や植生土のうを設置することにより、法面の緑化が可能になります。

 

事例7:【三面水路工】大台自然災害復旧工事(三重県)

施工場所 三重県多気郡大台町
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20cm厚)
施工規模 240m2
施工時期 平成21年7-8月

 

事例8:【三面水路工】百合谷災害仮設復旧工事(石川県)

施工場所 石川県
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20cm厚)
施工規模 102m2
施工時期 平成21年11月

 

事例9:【ダム護岸工】緑川災害復旧工(熊本県)

施工場所 熊本県甲佐町
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20cm厚)
施工規模 71.03m2
施工時期 平成18年7月

 

事例10:【河川護岸工】川内川災害復旧工事(鹿児島県)

施工場所 鹿児島県薩摩郡さつま町
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H(20cm厚)
施工規模 1,446m2
施工時期 平成20年3月

 

事例11:【法面保護工】私有施設内法面災害復旧工事(愛知県)

施工場所 愛知県犬山市地内
品番 メッシュ型M440
施工規模 300m2
施工時期 平成22年8月

 

事例12:【法面保護工】環状自動車道災害復旧工事(岐阜県)

施工場所 岐阜県可児市久々利地内
品番 スタンダード(ノンフィルター)型100H(10cm厚)
施工規模 465m2
施工時期 平成21年12月

 

事例13:【防波堤水中工】港隙間充填改修工事(三重県)

施工場所 三重県鵜殿港沖 防波堤
品番 スタンダード(ノンフィルター)型200H・300H
施工規模 550m2
施工時期 平成22年8、9月

 

 

まとめ

布製型枠『タコム』を使えば、あらゆる現場における法面保護工・三面水路工が、短工期・低コスト・少人員で実現できます。 災害復旧工事のように時間も予算も人手も限られるような場面では、従来の型枠を用いたコンクリート打設工よりもベターな工法がある場合がありますので、選択肢のひとつとして布製型枠『タコム』を検討されることをお勧めします。

布製型枠『タコム』に関する詳しい情報や、提供元である株式会社太陽工業株式会社への直接のお問い合わせは、以下のリンクをご参照ください。

 

>>太陽工業株式会社「布製型枠タコム」

>>お問い合わせはこちら

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