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防災
2019/11/12

「災害や事故現場」で活用できる消防用エアーテントのスペックとは

高谷裕美
MakMaxプラス

火災や地震など災害事故の現場では消防用のテントが必要なケースがあります。本記事では消防用テントにはどのような機能が必要で、結果、どういったテントが適しているかを紹介します。

 

 

消防用のテントに求められる機能

消防用テントは、火災現場での活動拠点や現場指揮本部、救護拠点、さらには隣県からの応援や緊急援助隊などの寝泊り場所として利用されています。

大規模な刑事事件でも現場付近で使用されるケースがあります。

現場での様々なシチュエーションに対応することが求められますので、消防用テントには下記のような機能が包括されていると良いでしょう。

消防備蓄用に収納しておける

消防に関する設備は、万一の場面でしっかりと活躍することが望まれます。その一方で、理想としては一度も使われないことが願われます。

使われない場面を想定すると、管理の負担が少なくて済むコンパクトな収納性が求められます。場所を取らないものであれば数量の確保も容易です。

簡単に持ち運びができる

緊急時には、収納されているテントをすぐ現場へ移動させる必要があります。

大型で重量のある従来のパイプテント等では、倉庫から持ち出すだけでも時間と人手を要するので、消防用テントの機能として最適とは言い難いでしょう。

テントを消防用に用いるうえでは、少人数で容易に持ち運べる軽量さ、コンパクトさを考える必要があります。

大型で重量のあるテントの例

少人数で設営できる

消防、警察、民間を問わず、緊急時に稼働できる人員には限りがあることが常です。

テントの設置に大人数を要しては本末転倒ですから、できるだけ少人数で簡単に設営できることが求められます。

テント一式につき、2名程度の少人数で設営できる機能が求められます。

短時間で設営できる

緊急事態の発生時、消防拠点の設営は何よりも急を要します。そのためテントも短時間で組み立てられるものでなくてはなりません。

同時に、現場を上空や周囲の視線を遮るために内部空間を確保する必要もあります。

従来式のパイプテントではパーテーションを設けるために側面布の取り付けが必要になって時間がかかってしまうため、理想的な選択肢ではありません。

安全性が高い

テントは単に場所を確保するだけではなく、安全性に配慮した機能も備えている必要があります。破損や、火災など二次災害を防ぐためにも、できるだけ丈夫で耐火性の高い素材を用いたテントが必要です。

メンテナンスが容易

部分的な破損なども想定して、メンテナンスが容易なものであると、管理がしやすくなります。緊急時に業者が工場に持ち帰らないと修理できないようなものでは、消防の現場で用いることはできません。

目立つ・遠くからでも役割が分かる

現場で様々なテントを設営する場合、色や文字などで目立つようにしてテントの役割などがすぐに分かるようにしておくことが必要です。

テントの役割として内的空間を確保できる一方で、外部から中の様子が分かりづらくなりますので、外部視認性は重要です。一見して何用のテントなのか分かるデザイン性が求められます。

簡単に撤収できる

消防用テントは臨時に設置するものですから、撤収時もなるべく速やかに対応できるものが望ましいでしょう。

消防用のテントには「エアーテント」が最適

ここまで、消防用テントに求められる機能を整理してきました。これらの機能を満たすには、従来のパイプテントでは限界があります。

そこで、消防用テントの最適解として「エアーテント」をご紹介します。

エアーテントとは?

エアーテントとは、従来のパイプなどの骨組みではなく空気で膨らませて設営するタイプのテントです。エアーテントの場合、機能と利便性が抜群に高くなります。

緊急・災害時に素早く簡単に設営でき、エアーテント同士の結合や陰圧陽圧空間の実現など用途に合わせた機能が充実しているため、防災用テントとして最適です。

太陽工業株式会社の災害・緊急用エアテント「マク・クイックシェルター」を例に、仕組みや機能をご紹介していきます。

エアビームが別れているため破損に強く、収納が綺麗になる

コンパクトに収納できる

エアーテントは骨組みがなく全て布地のため非常に軽量で、コンパクトに収納できます。

エアーテントであれば場所をとらず、畳んだテントの上にスペースを確保できるので、他の備品も多く収納できるようになります。

また、軽量ですので、取り出しに困ることもありません。

軽量で持ち運びも簡単

消防用テントは、持ち運びのしやすさも重要です。

エアーテントであれば、下の写真のようにわずか2人で運ぶことができ、乗用車にも積載できるサイズなので容易に運ぶことができます。

また、「マク・クイックシェルター」は他社のエアーテントと比べて畳みやすく、気柱部分が少ないため重量も大幅に軽減されています。さらに生地もゴムではなく繊維のため、他のエアーテント製品よりも一層軽量に仕上がっています。

一般的なエアーテントでは重量が130kg~140kgのものあり、日頃訓練を重ねている消防隊員でも持ち運びは困難です。

広げて空気を入れるだけで設置完了

エアーテントは組み立て・設置がとても簡単です。

従来のパイプテントでは骨組みや布地の取り付けが複雑です。その点、フレーム式のテントは構造が簡易ですが、重さもそれなりとなり、結局、設置が大変となってしまいます。

エアーテントは、空気を入れるだけで組み立てられるため、設営箇所てば誰でもすぐに完成することができます。

大人2人で設置できる

持ち運び同様に、エアーテントの設営は大人2人で十分に対応できます。下の写真のように空気で膨らむのを待つだけなので、両端を支える人員だけで設営できます。

パイプテントでは一般的に4人が必要といわれていますので、設営効率は単純に倍を意味します。

最短約3分で設置可能

組み立てが簡単で人手もかからないだけでなく、時間もかからないのがエアーテントの特徴です。作業時間概ね下記のとおりで、場合によっては最短3分で完了します。

  • 1.生地の展開(1~2分)
  • 2.ロッドの取り付け(1~2分)
  • 3.空気の充填(1~3分)
空気の充填は手動でも可能

一般的なパイプテントは設営に約20分を要しますので、エアーテントならば従来の4分の1の速さで設営できます。

パイプテントで、機材や書類を雨風から防いだり、食料を備蓄しやすくするための「内部空間」を作るには、側面布を取り付ける手間が発生して時間がかかります。

緊急時に最短で拠点を設置するにはエアーテントが最適です。

防火素材使用で火災に強く、強風にも耐えられる

テント素材にも防火素材があり、火災に強い設計が可能です。また、筒型の形状は安定性に優れ、風圧を流してくれるため、強風時にも安心して使用できます。

二重チューブ構造により現場で修理ができる

マク・クイックシェルターは、複数の独立した「エアビーム(二重チューブ式)」と、横つなぎ材『連結式FRPロッド』により構成されています。エアビームとロッドは直角に交差しています。

エアビームとは空気を入れるチューブのことで、チューブはアウターとインナーの二重構造になっています。インナーチューブが高い機密性を保つと同時に、アウターチューブは損傷を受けた場合でも、ダメージがインナーチューブに達することを防いでいます。

万が一、インナーチューブが破損した場合でも、気柱が独立していますのですぐに倒壊することはありません。現場で交換作業をし、復旧させることができます。「エアビーム」と屋根膜を一体加工する事より、すぐれた強度となっており、『連結式FRPロッド』のツッパリ効果で、テント全体として一体構造になっているためです。

空気を入れる気柱が二重構造になっている
インナーチューブとアウターチューブは役割が異なる

豊富なオプションで「何のテントなのか」がすぐ分かる

マク・クイックシェルターはテントのカラーリング指定や、団体名などの任意の文字を妻面、側面に入れることができます。

マジックテープ付きのシートで「救護所」「災害対策本部」など、エアテントの用途を表す表示布を付け替えることもでき、対外的にテントの機能を明確に発信することが可能です。

※オレンジは国際救難色と定められており、夜間の交通事故現場や火災現場など暗闇や煙の中で活動するときに、視界が悪くても救助隊が居ることを判りやすくする効果があります。

上の写真のように、消防庁ではオレンジのカラーリングで統一して導入して頂いてます。ただし、オレンジ色だとテント内で顔や肌が赤く見えたり、熱を持ちやすいため、内側の天幕は白としたツートンカラーで組んでいるなど、工夫がなされているものもあります。

ツートンタイプ

約5分で撤収

設営と同様に、撤収も簡単かつ素早く行えます。排気もボタンを押すだけで勝手に空気が抜けていく仕様のため、人の手で圧力をかけずに待っているだけという容易性です(浮き輪のように、力を入れて空気を押し出す必要はありません)。

概ね5分ほどで撤収が完了します。

消防エアーテントの導入事例

各自治体の消防

枚方市総合防災訓練

用途は災害時の対策本部です。机、椅子などを準備し、明るい空間で通信などの操作もスムーズに行なえます。

静岡県原子力防災訓練(掛川市、藤枝市、菊川市、島田市)

原子力災害時に各自治体が備蓄しているエアテントを持ち寄り、スクリーニングや除染をする為のスペースをつくります。

熱中症対策

災害・消防現場などでは、近年作業員が熱中症の被害を受けるケースが多くなっており、熱中症対策も重要となってきています。

マク・クイックシェルターには「COOL MQ」という熱中症対策用のテントもあります。2018年7/27~8/4に実際の災害復旧現場で使用して、当社社員の熱中症ゼロを実現した実績があります。

また、フライシート(製品名:サマーシールド)を装備することで屋外からの日差しが緩和されます。遮熱性が高まり、シェルター内の温度上昇を抑制します(エアコンとの組合せでマイナス5℃)。

フライシート(製品名:サマーシールド)を上部に被せて、温度を下げる
(エアコンとの組合せでマイナス5℃

エアーテントの設置~撤収を動画で観てみる

実際に、エアーテントの設営から撤収の手順を説明している動画がありますのでご紹介します。

(出典:太陽工業株式会社 災害・緊急用エアテント「マク・クイックシェルター」

まとめ

ここまでご紹介してきたように、マク・クイックシェルターには圧倒的な機能性・利便性があります。消防用テントを検討されている場合は、ぜひマク・クイックシェルターをチェックしてみてください。

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