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防災
2020/04/06

新型コロナウイルス対策に陰圧テントが不可欠である7つの理由

高谷裕美
MakMaxプラス

厚生労働省でも述べられているとおり、インフルエンザに代表されるような感染症は、10年から40年の周期で大規模流行の傾向にあると言われています。2002年のSARSや2009年の新型インフルエンザはまだ記憶に新しいです。

感染症の拡大を抑えるためには、各個人が手洗いうがいなどの衛生管理意識を高めることが大切ですが、それ以上に感染者に直接対応する医療現場が適切な設備と運用を整えることがが重要です。適切な設備と運用は、院内感染などを避け、十分な治療を提供する体制を整えるという意味で必要不可欠です。

そして昨今の新型コロナウイルスに対応する現場において欠かせない設備が「陰圧テント」です。陰圧テントは、空気でテントを膨らませるエアーテントをベースとしています。

テント内の気圧を下げることで外部に感染源を漏らさない陰圧テント。新型コロナウイルス対策において陰圧テントが欠かせない理由を、7つのポイントにまとめてご説明します。

 

感染症の主な感染経路

まず、感染症の感染経路、つまり病原体がヒトの体内に入り込む経路には、主に3つのパターンがあるとされています。(感染症全般を指します。※コロナウイルスのに限定したものではありません)

  • 接触感染
  • 飛沫感染
  • 空気感染

です。

接触感染

皮膚や粘膜に病原体が直接触れることで起こる感染のことです。感染者がくしゃみや咳を手で押さえるなどした後、その手で周りの物に触れると、そこに病原体が付きます。特に電車やバスのつり革、ドアノブ、エスカレーターの手すり、スイッチなどは注意が必要です。

接触によってウイルスが未感染者の手などに付着し、その手で食べた食品などを介して、主に口や目の粘膜から体内に感染源が侵入します。

飛沫感染

感染者のくしゃみや咳をしたり、話をしたりするとつばやしぶきが飛びます。これを飛沫といいます。飛沫と一緒に感染者の体内からウイルスが飛び出し、そのウイルスを口や鼻から吸い込んで感染してしまうことを飛沫感染といいます。

空気感染(飛沫核感染)

感染源を含む飛沫の水分が蒸発すると飛沫核という状態になり、空気中に漂って拡がっていきます。これを直接吸入して器官などから感染することを、空気感染(飛沫核感染)といいます。

 

感染症が流行してしまったら

各個人が衛生管理の意識を高めていても、10年~40年の周期で感染症の拡大は起きてしまいます。

感染症が流行してしまったら、それ以上の拡がりを抑えるために、病原体であるウイルスや細菌が拡がらないよう、隔離して遮断する必要があります。流行のときに避けなければならないのが、病院が不足したり、病院内で感染が広がってしまうような事態です。

これを防ぐため、医療現場における感染者の対応には、専用の設備をつくることが望ましいと考えられています。

陰圧ブース(全身用)ベッドを覆い感染を防止する。折り畳み式で排気はHEPAフィルター

 

新型コロナウイルス対策に陰圧テントが不可欠な7つの理由

上記を踏まえ、昨今の新型コロナウイルス対策に適切な設備の一つとして陰圧テントが取り上げられる理由を以下にまとめます。

理由1:医療施設で院内感染を防ぐ

臨時に設置する施設である陰圧テントは、医療施設において、感染症患者とそれ意外の患者について、院内の動線や診療スペースを分けることができます。

患者同士の不要な接触を避けることにより、院内感染等を防ぐことが期待できます。


病院の駐車場にエアーテントを設けて、発熱患者とそれ以外の診察までの動線を分ける

理由2:テント内を陰圧することにより医療従事者への二次感染を防ぐ

陰圧テントは、テントに「陰圧フィルターシステム」という装置を接続することで、テント内部の空気圧を外部より低く調整し、維持します。

空気は気圧の高いほうから低いほうに流れるので、テント内を陰圧にすることで空気が外に漏れるのを防げます。

こうすることで、医療従事者が病原体に不要にさらされるリスクが軽減され、二次感染などの防止につながります。

ーー「陰圧」でなくとも効果を発揮する「クリーンパーテーション」

エアーテントに陰圧システムを付与することで、新型コロナウイルス対策として理想的な環境を構築することができますが、その分、費用はどうしても高額になりがちです。

費用を抑えながらも一定の感染リスク軽減効果を得る方法として、通常のエアーテントにクリーンパーテーション(パーテーションタイプの空気清浄機)を組み合わせる方法もあります。


(超薄型パーテーションタイプの空気清浄機:クリーンパーテーション)

陰圧装置を取り付けずとも、エアーテントという密閉空間自体に院内感染の予防効果があるため、選択肢の一つとして検討しておくと解決策の幅が拡がります。

理由3:緊急時にも素早く設置できる

医療用の陰圧テントが必要になるのは、新型コロナウイルスのオーバーシュートなど大流行が発生したときです。感染症の拡がり方は、特に新型のウイルスなどの場合、その動きを予測することが難しいとされています。

爆発的に拡がるようなケースにおいては、臨時の設備を素早く設置できることが望まれます。スピード性に優れたエアーテントは最短約1分で立ち上げが可能であり、緊急時にも速やかに対応することができます。

実際のエアーテントの設置動画(25秒の動画)

 

理由4:冷暖房設備などの追加も容易

陰圧テントが優れているのは、設置の容易さ、素早さだけではありません。一般的なテントは当然、空調設備などはなく、夏季や冬季には特に内部を快適に保つことは難しく、医療行為を行う設備として最適とは言い難い状態になります。

医療用の陰圧テントであれば、医療設備としての使用を想定しているため、冷暖房設備などのオプション設備が豊富です。

理由5:これまでに流行した感染症対策としての実績

2009年に新型インフルエンザが流行した際にも陰圧テントは全国で約200棟が新規導入されました。また、2015年のMERSコロナウイルスの流行時にも韓国にて医療施設の外での診療の為に全国に配備されました。一部実績を紹介します。

埼玉県国保小鹿野中央病院

埼玉県では2009年の新型インフルエンザ以降、感染症の流行に備え、
県庁が陰圧テントを購入し、県内各地に配備されています。

韓国中央医療院


陰圧フィルターシステム、内部間仕切りカーテン付属(テント内の空間を分ける)

このときに用いられた陰圧テントは新型ウイルスの対策を目的とした専用品であり、前室と本体とで構成されています。本体側は陰圧フィルターシステムにより内部空間を陰圧にし、病原体の飛散を防ぐつくりになっています。前室は主に待合室として利用されます。

サイズ:(前室)W4m×L2.5m×H2.5m、(本体)W4m×L5m×H2.5m ※断熱性を考慮し、2重膜構造とした仕様もあります。

理由6:小型軽量で平時はコンパクトに収納できる

陰圧テントは緊急時に設置するものであるため、平時は収納しておく必要があります。 収納サイズが大きくスペースを取ってしまう設備は維持管理のコストがかかってしまいます。

陰圧テントは折りたためば乗用車の荷室にも収まるほどのサイズにコンパクトになるため、平時の維持管理の負担を大幅に抑えることができます。 そのため、小規模の医療施設においても常備することが可能です。

理由7:持ち運びが容易で設置場所を選ばない

コンパクトに収納できるがゆえに、陰圧テントは持ち運びも簡単です。緊急時に、どこに設置するべきか分からない中、容易に運搬して場所を選ばず設置できる利便性は、医療設備としての対応力を大きく高めてくれます。

 

優れた医療用陰圧テント「マク・クイックシェルター」

陰圧テントが新型コロナウイルス対策に有用である理由を7つご紹介しました。

この7つのポイントをすべて網羅し、高い性能と全国に豊富な納入実績を持つテントが、太陽工業株式会社の「マク・クイックシェルター」です。「マク・クイックシェルター」の優れた性能をまとめます。

  • 素早く立ち上げ:大人2名の作業で、最短約1分で立ち上げることができます。
  • 収納の容易:撤収も簡単で、約5分程度で収納が完了します。
  • 少ない人数で設置・撤収可能:大人2名いれば設置、収納が可能なので人手がかかりません。
  • 手動でも立ち上げ可能:専用の高圧ボンベがあればより早く設置が可能ですが、手動でも立ち上げが可能です。
  • 優れた安定性:従来のエアーテントと違って、屋根膜とエアビームの一体化されてるため、形状安定性が優れています。
  • 安心の防炎素材:防炎製品を使用した膜材でつくられているため、安心です。
  • 高いメンテナンス性:従来のテントは破損の際には工場に持ち込んで修理する必要がありましたが、「マク・クイックシェルター」は現場で簡単に修理対応することができます。
  • 断熱性の高いオプション:夏季、冬季や、寒冷地などではテントにも断熱性が求められます。二重膜仕様のオプションもあり、季節を問わず快適性の高い空間をつくることができます。

太陽工業株式会社:「マク・クイックシェルター」に関するお問い合わせはこちら。

 

まとめ

以下の7つの理由から、新型コロナウイルス対策には陰圧テントが適していることをご紹介しました。

  1. 医療施設で院内感染を防ぐ
  2. テント内を陰圧することにより医療従事者への二次感染を防ぐ
  3. 緊急時にも素早く設置できる
  4. 冷暖房設備などの追加も容易
  5. これまでに流行した感染症対策としての実績
  6. 小型軽量で平時はコンパクトに収納できる
  7. 持ち運びが容易で設置場所を選ばない

緊急時にこそ優れた対応力を求められる医療現場の能力を高めるため、陰圧テントの備蓄を検討してみてはいかがでしょうか。

この記事に記載のない詳細な情報についてご希望の方は、以下のウェブサイトから太陽工業株式会社に問い合わせることができます。

太陽工業株式会社:医療用陰圧テントについて問い合わせる。

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