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防災
2020/04/06

感染症の院内感染対策と医療用陰圧テントの価格

高谷裕美
MakMaxプラス

2020年現在、新型コロナウィルスが猛威を振るっています。新型コロナウィルスがオーバーシュート時のリスクの一つとして、感染者数に対して十分な医療施設が確保されない状況が考えられます。

病院など全国の医療機関が十分に能力を発揮できるよう、そして非感染者を含む患者が安心して利用できるよう、医療現場における院内感染は徹底した対策が検討されています。

各施設で綿密な院内感染防止マニュアルが設定されている中、さらに効果を高めるために大きな注目を集めているのが、医療用陰圧テントです。

本稿で、院内感染対策として、医療用陰圧テントを用いるべき理由と、具体的な価格をご紹介します。

 

院内感染に対する現在の意識

院内感染は、wikipediaにて以下のように定義されています。

“院内感染(いんないかんせん、Hospital-acquired infection, Nosocomial infection)とは、病院や医療機関内で、新たに細菌やウィルスなどの病原体に感染すること。病院外での感染を表す「市中感染」と、対を成す用語である。特に薬剤耐性の病原体や日和見感染 (Opportunistic infection) によるものを指す。”

感染者の集まる医療機関の中で感染が広がってしまう事態のことで、2009年の新型インフルエンザや2020年の新型コロナウィルスの流行により、その重要性が見直されており、各施設では対策マニュアルが設定されています。

 

院内感染が起こる理由・原因

院内感染はなぜ発生してしまうのでしょうか。感染症は、接触・飛沫・空気の主に3つの経路で感染が拡がるといわれており、病院内もこれら経路の例外ではありません。

感染者が多く訪れる中、他の病気や治療によって免疫力や体力の衰えた患者が同じ空間にいることで、むしろ院内は感染しやすい状況であるともいえます。さらに患者同士の感染だけでなく、感染者に対応する医師や看護師やその他のスタッフなどが病原体を運んでしまう場合もあり、病院では徹底的な感染対策がなされています。

 

院内感染を防ぐ方法

公益社団法人全日本病院協会では、院内感染対策の具体的方法が提示されており、3つの柱で挙げられています。

  • 患者個人における感染症の発生防止
  • 患者から患者への病原体の伝播防止
  • 職業感染防止

接触・飛沫・空気それぞれの感染経路を防ぐため、マスク・ゴーグル・手袋・ガウンを着用することを対策としています。

他にも手指や器材の消毒の徹底など、各病院施設で院内感染を防止するためのマニュアルが設定されています。


(引用:公益社団法人 全日本病院協会「院内感染防止対策」より)

そして、院内感染防止の効果をさらに高めるために最近注目を集めているのが、医療用陰圧テントです。

 

院内感染対策に有効な医療用陰圧テント

医療用陰圧テントの仕組みについて説明します。

陰圧テントとは

陰圧テントには「陰圧フィルターシステム」という装置が接続されています。この装置により医療行為が行われる本体テントの気圧を外部よりも下げています。また、テント内のウィルス類をフィルターでろ過し、クリーンな空気のみを外部に排出して、ウィルスの飛散を防ぎます。本体テント内においても、一定方向に空気の流れを保ち、医療従事者の二次感染が生じにくい環境をつくります。

構造は以下の通りです。

(陰圧テントの構造を表した図:一部)

一般的に陰圧装置が備わった本室とは別に前室を設け、待合室などとして利用されます。もしくはパーテーションが利用されます。また、内膜、冷暖房装置を取り付けて緊急時でも医療行為の行いやすい環境を設営できるよう想定されます。

(陰圧テントの外観イメージ)

目的1:専用の施設で感染拡大を防ぐ

医療用陰圧テントが用いられる最大の目的は、院内とは別に感染症対応専用のスペースを確保することです。感染症患者とそれ意外の患者の動線や診療スペースを分けることで患者同士の不要な接触を避け、院内感染を防ぐことができます。

目的2:緊急時にも素早く設営する

感染症の大規模な拡大の発生は予測が難しいうえ、発生時には迅速に対応する必要があります。医療用陰圧テントは未使用時にはコンパクトに収納でき、軽量ゆえに取り出しや持ち運びが容易です。また、男性2人分の人手と短時間で設置が可能です。早いものは、わずか1分でテントの立ち上げが完了します。

 

優れた医療用陰圧テント「マク・クイックシェルター」

医療用陰圧テントの中でも特に優れた機能を持ち、2009年の新型インフルエンザの流行時にも多くの導入実績を持つのが、太陽工業株式会社の「マク・クイックシェルター」です。 マク・クイックシェルターは陰圧フィルターシステムの他にもいくつかのメリットを有しています。迅速な対応を求められる院内感染対策において、高い効果をもたらします。

  • 超短時間で立ち上げ可能:最短で約1分程度で立ち上がります。
  • 収納も迅速:立ち上げだけでなく、移動などのための収納も迅速です。5分程度で収納が完了します。
  • 少ない人数で設置できる:最少で大人2人いれば、設置・収納が可能です。
  • 優れた安定性:屋根膜とエアビーム(柱)が一体化しており、形状安定性に優れます。
  • 火災対策:膜材には防炎製品を使用しているため、高い防火性を誇ります。
  • 現場でメンテナンス可能:一般的なテントは破損すると工場に持ち込んで修理が必要ですが、マク・クイックシェルター現場で簡単にメンテナンス可能です。
  • 高い断熱性と対結露性:二重膜仕様の膜材なら、断熱性に優れるため冷暖房効率が高まる他、カビの発生原因になる結露も抑えることができます。

太陽工業株式会社:「マク・クイックシェルター」に関するお問い合わせはこちら。

 

医療用陰圧テントの価格

医療用陰圧テントは、どの程度の価格帯で導入できるのでしょうか。 詳細なスペックと併せて、以下の表でご紹介します。

医療用陰圧テントの詳細と価格
  本体 前室(オプション)
サイズ W4m×L5m×H2.5m W4m×L2.5m×H2.5m
サイズ(収納時) 85cm×85cm×50cm 75cm×75cm×40cm
本体重量 約70kg 約30kg
エアビーム(柱)本数 3本 2本
開口部 出入口×2カ所(妻面)幅1.8m×高さ1.8m
本体 PET+PVC(防炎2級)
インナーチューブ ポリウレタン(防炎2級)
内膜 ポリエステル250D (日本防炎協会認定) -
FRPロッド Φ15mm 5本(連結式)
照明 LED(40W相当2本) -
電動送風機 最大風量2.7m3 最大真空度23kPa -
価格 3,200,000円 1,550,000円

陰圧テントは効果的ではありますが、導入を検討している施設等の規模によっては、価格がネックになる場合もあります。 その場合は、陰圧設備のない通常のエアーテントでも一定の効果を期待することができます。

モデルによっては半額以下で導入できるため、費用を抑えることも可能です。陰圧設備のないエアーテントの詳細と価格は、以下の表のとおりです。

陰圧設備のないエアーテント(量産タイプ)の詳細と価格
  MQ-442-A MQ-452-A
サイズ W4m×L4m×H2.5m W4m×L5m×H2.5m
収容人数 8~10人 10~12人
サイズ(収納時) 80cm×80cm×50cm 85cm×85cm×50cm
本体重量 約55kg 約70kg
エアビーム(柱)本数 3本
開口部 出入口×2カ所(妻面) 幅1.8m×高さ1.8m
換気窓(巻き上げ式カバー付き)×4ヶ所(側面)幅70cm×72.5cm
本体 PET+PVC(防炎2級)
インナーチューブ ポリウレタン(防炎2級)
FRPロッド Φ15mm 5本(連結式)
価格 1,380,000円 1,880,000円
付属品/仕様 ・電動送風ユニット込み
・連結仕様(妻膜脱着可)
・排気ダクト孔
・内膜用バックル付き(内膜は別途)

陰圧設備を用いないエアーテントの活用事例について、詳しくは以下の記事をご参照ください。
『災害現場での緊急医療の拠点に最適な医療エアーテント「マク・クイックシェルター」』

 

まとめ

新型コロナウィルスの流行が発生する中、院内感染に対する意識は高まってきているものの、依然として大きく2つの対策が求められています。

  • 専用の施設で感染拡大を防ぐ
  • 緊急時にも素早く設置できる

院内感染対策には医療用陰圧テントが有効であるとされることが分かりました。医療用陰圧テントの導入を是非ご検討されてはいかがでしょうか。

この記事に記載のない詳細な情報についてご希望の方は、以下のウェブサイトから太陽工業株式会社に問い合わせることができます。

太陽工業株式会社:医療用陰圧テントについて問い合わせる。

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