TOP > MakMaxプラス > News Release > 洪水時、工場等の「油」流出を防ぐ新製品
News Release
記事公開日:2020/06/17 最終更新日:2020/06/17

洪水時、工場等の「油」流出を防ぐ新製品

上田テツヤ
MakMaxプラス

~過去の水災害でも対応実績豊富な「膜や」が開発した「陸上用オイルフェンス」~


2020年6月17日

<報道用資料>

太陽工業株式会社

 大型膜面構造物(テント構造物や土木資材)などを手がける「膜や」の太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:荒木秀文)は、この度、大雨などによる洪水発生時に工場などから油の流出を防ぐ「陸上用オイルフェンス」(特許出願中)を製品化いたしました。


 太陽工業が製品化した「陸上用オイルフェンス」は、焼入れ加工の冷却用油槽を備えた鉄工所や製造設備で機械油を使用する工場などに、シート状の「膜面」を施設の外壁に沿わせて形成し、水に浮かんだ油が周辺地域に流出する事を防ぐ水防ツールです。
 シート状の「膜面」は、化学繊維に塩化ビニール樹脂等をコーティングした素材で、(補足:計画に応じて、「膜面」の内側に油吸着層を装着した複層タイプも供給可能です)洪水時に裾部分が浮き上がる事を防止するウェイトや、迅速な設営を行うための吊り下げ用部材を装着。1枚当たりの大きさは1人で持ち運び可能なサイズとし、隣の「膜面」とはマジックテープなどで連結し大面積を形成します。
 これらの「膜面」は通常時は折り畳んでコンパクトな状態で保管、緊急事態が発生する際に展開させ、あらかじめ建物外壁部分に設置されたワイヤーなどに吊り下げる事で洪水発生に備えます。
 なお、「陸上用オイルフェンス」は昨年8月に発生した佐賀豪雨による油流出事故など、近年多発する災害への備えとして考案したもので、今年3月に特許出願し、製品化に至りました。


 当社は、これまで西日本豪雨災害(2018年)で岡山県真備町の河川仮復旧工事に採用された「コンクリートキャンバス」をはじめ、津波災害などの復旧現場で活躍する連続箱型鋼製枠「マックスウォール」や、土のうに代わる水防ツールとして開発した「(三角水のう)デルタチューブ」など、豊富な水防製品を取り揃えてきました。

 今回新たに製品化した「陸上用オイルフェンス」も、多発する水害への対策強化の一環であり、太陽工業株式会社では、今後もハードソフト両面から企業・自治体が取り組む災害への備えを支える事で、人々が安心して暮らせる社会の実現を目指していく考えです。

 

 

今回、製品化した「陸上用オイルフェンス」の詳細情報は以下の通りです。

【陸上用オイルフェンス】

■ 製品名 陸上用オイルフェンス
■ 用 途 大雨などによる洪水発生時に、油が周辺地域に拡散する事を抑制する。
■ 対象施設 焼入れ加工の冷却用油槽を備えた鉄工所や製造設備で機械油を使用する工場等。
■ 使用素材 材質=化学繊維に塩化ビニール樹脂等をコーティングした膜素材。
  (計画に応じて、施設側の面に油吸着層を装着した複層タイプも供給可能)
■ 仕 様 膜面の上辺部には建物内に設置したワイヤーと取り合う「吊り下げ用部材」を、膜面の裾部には洪水時に浮き上がる事を防止するウェイトを装着。
  さらに、膜面の連結部分にマジックテープを使用。

 

【その他水防製品の一例】

太陽工業は西日本豪雨災害(2018年)で岡山県真備町の河川仮復旧工事に採用された「コンクリートキャンバス」をはじめ、津波災害などの復旧現場で活躍する連続箱型鋼製枠「マックスウォール」や、土のうに代わる水防ツールとして開発した「(三角水のう)デルタチューブ」など、豊富な水防製品を取りそろえてきました。



報道用写真はこちらよりダウンロード頂けます。

 

<この件に関するお問合わせ先>


コーポレートコミュニケーション(広報)担当:上田・高谷・西川 電話:06-6306-3033

 

関連記事

2021/01/14

見て体感!AR機能も搭載のECサイトが誕生

作成者 :
高谷裕美

コロナ禍でも必要な「防災・減災・感染症対策」製品をオンラインで理解~商談~購入までサポート 2021年1月14日 <報道用資料> 太陽工業株式会社 大型膜面構造物(テント構造物)や各種災害対応製品などを扱う太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、社長:荒木秀文)は、この度、コロナ禍でも緊急性や社会ニーズの高い「防災・減災・感染症対策」製品を取り揃え、AR(拡張現実)やオ...


もっと読む
2020/09/04

土嚢の中身は砂20kg!?素人でもできる土嚢の正しい作り方・積み方

作成者 :
高谷裕美

日本は、三日に一度雨が降る多雨の国です。台風もあります。 最近ではゲリラ豪雨が頻発し、いつどこで浸水などの水害が発生するかわかりません。 浸水対策は他人事ではなく、あなたも一定の知識を持って備える必要があります。 一般的な浸水対策としてまず思い浮かぶのが、「土嚢」を使った止水でしょう。 ニュース映像などでもよく見かける土嚢ですが、あなたは土嚢についてどれくらい知っているでしょうか?緊急時に、十分な...


もっと読む
2020/04/28

避難所や病院でのスペース対策!屋内の空間を区切り、安心・安全を実現する「屋内制御マク」

作成者 :
ミライ工事

新型コロナウイルスなどの感染症に対応するため、動線分離する「エアーテント」の設置や、それに陰圧設備を付与した陰圧テントの設置など、病棟外に簡単に素早く設置できる様々なテントが注目されています。 一方で、今後、経済活動を再開していくにあたり、医療施設に加えて、 工場など大きな空間内を、より簡単に仕切ることによって 働く人の安全・安心を守る場を確保することも重要です。 そこで活用いただきたいのが、空間...


もっと読む
2019/12/04

法面保護工の種類と新しい手法│重機・専門技能不要の低コスト工法とは

作成者 :
高谷裕美

「法面」とは切土または盛土によってつくられた人工的傾斜面のことです。山がちで雨の多い日本において常に不安定かつ脆弱性を持ちます。 法面は崩壊リスクと隣り合わせで、その表面の浸食や、崩壊を抑止するために法面の保護工事や補強工事が必要です。しかし、その工法はそれぞれ一長一短があります。 今回はさまざまな法面保護工事の施工方法と、新しい解決策についてご紹介します。 【目次】 1 法面保護工とは 2 法面...


もっと読む
2019/08/09

和室天井を含む様々な天井構造の仕組・種類の紹介と耐震性の考え方

作成者 :
高谷裕美

「天井」について深く考える機会はあまりないかと思いますが、その奥は深く、様々な構造や機能などがあります。 特定天井、耐震天井、吊り天井、直天井───湿度・温度調整、防音、明るさの確保、ホコリの落下防止───。天井の構造について全体を理解し、安全で機能的な天井を実現できるよう、必要な知識を簡潔にまとめました。 【目次】 1 おもな天井の構造:直天井と吊り天井 2 天井構造の種類 3 気を付けたい耐震...


もっと読む
カテゴリ :
天井
タグ :
人気のある記事 膜天井