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防災
2020/09/04

【水害対策】土嚢に代わり台風や豪雨に役立つ『水防ツール』の種類について

高谷裕美
MakMaxプラス

昨今、記録的な大雨や大型台風によって、日本各地で大規模な水害が発生しています。想定を超える被害も多く、これまで以上に水害対策の重要性が高まっています。

浸水による被害を防ぐ水防ツールとしては、旧来から使われてきた「土嚢(どのう)」があります。土嚢は、多くの場面で使われていますが、市街地での建物に対する水防目的においては、完璧な効果を発揮しません。 そのため現在では、土嚢に代わってより効果的で使いやすい様々な種類の水防ツールが登場してきています。

この記事では、市街地で効果を発揮するいくつかのツールをご紹介し、その中でも最新の高性能水防ツール「デルタパネル」についてご説明します。

異常気象が当たり前になりつつあり、もはや水害は他人事ではありません。どの地域でも起こりうる水害への対策として、地方自治体の防災関連ご担当者や店舗を構える経営者の方などは、ぜひ参考にしていただければと思います。

 

土嚢について

まず、一般的な水防資材である土嚢について簡単にご説明します。

 

土嚢とは

土嚢は、布袋(土嚢袋)の中に土砂を詰めて用いる土木資材です。水害時の浸水対策や各種土木工事現場などでの利用、その他遮蔽目的など多岐に渡って用いられます。

 

土嚢のデメリット

旧来より万能な資材として用いられてきた土嚢には、たしかに一定の効果を期待できます。しかしながら、その特性や水害対策効果には、以下のようなデメリットも存在します。

  • 袋体の耐久性により長期間の備蓄・保管が困難
  • 設置までの準備・設置作業に時間を要する
  • 隙間による水漏れが起こりやすく、完全な止水効果を期待できない

 

備蓄・保管が難しい

土嚢を使うには土嚢袋に詰める大量の土砂必要不可欠ですが、常にそういった土砂を常備しておくことはまず難しいものでしょう。既に土砂の詰められた土嚢を保管しておくことも物理的には可能ですが、袋材の耐久性や保管スペースなどを考えると現実的ではありません。

 

設置までの準備・設置作業に時間を要する

備蓄の問題があるため、実際に土嚢を使用する際は土砂を手配する必要があります。しかし、差し迫った水害を前に土砂の手配や運搬などの時間を確保することは容易ではありません。

また、都市部などではそもそも土砂を手配すること自体が困難なケースがあります。 さらに、設置作業にも時間がかかります。

袋に土砂を詰めて封入し、それを積み上げる作業は、一定の高さで4m幅の土嚢壁を設置する場合、大人2名で約100分ほどの時間を要します。

 

隙間による水漏れが起こりやすく完全な止水効果を期待できない

土嚢の性質上、複数を積み上げて壁を作らなければなりません。そのため、どうしても隙間が生まれやすく止水効果にも限界が出てきます。

もちろん経験や技術に長けていれば、隙間を上手に埋めることも可能ですが、一般的な市区町村や店舗でそのような人材を揃えることは非常にハードルが高いものです。

 

土嚢の代わりになる水防ツールの種類

土嚢の利便性や効果には、様々な課題があります。そのため土嚢に代わり、新たな技術を用いた水防ツールが複数開発されていきています。代表的なものとして、以下の4つが挙げられます。

  • 吸水土嚢
  • 水のう
  • ボックスウォール
  • 水防シートパネル(デルタパネル)

 

吸水土嚢

吸水させるだけ(水に浸けるだけ)で、数分で一般的な土嚢と同等のサイズにまで膨らむ仕様の土嚢です。使用前は数百グラムと軽量で、保管もしやすい点が特徴です。

しかしながら、大量の数を用意する場合は、やはり一定の時間がかかってしまい、止水効果も土嚢と同等水準という難点もあります。

 

水のう

土砂に代わり、水を袋に注入するタイプのものが「水のう」です。 一般的には、蛇口やホースから注ぐことが可能で、土砂よりも手軽に準備でき、1つあたりの重量も軽量です。土砂の手配が難しい都市部向けの資材で、後処理も水を抜くだけで非常に扱いやすくなっています。袋の再利用も行えるタイプも多く、無駄なコストも発生しません。しかし、やはり積み重ねて使用するため、効果面では課題もあります。

積み重ねない大型の堤防タイプもありますが、その分設置に場所や時間が必要になってしまいます。

 

ボックスウォール

土嚢に代わる次世代の止水壁として開発されたものが、ボックスウォールです。多くのものが、組み立てが非常に簡易的で、水圧によって固定されるため置くだけで利用できるという利点があります。

土嚢に比べて軽量で設置も容易ですが、既成型の面で構成された構造によって収納時には一定のスペースを必要とする点、「コーナーを作りにくい」という観点において課題が残ります。

 

水防シート

ボックスウォールの特性を押さえた上で、より利便性を高めたタイプのツールが水防シートです。既成型の防壁タイプではなく柔軟な膜素材を使用しているため、さらにコンパクトで収納性に優れ、より保管や運搬性能が高いものが多いです。水の侵入口へ帯状に広げて止水を図るもので、養生が必要なものや自立式タイプのものがあります。

 

最新・最適な高性能水防シート『デルタパネル』

上述した水防ツールの中でも、現在特にオススメできるものが、太陽工業株式会社が開発した高性能水防シート「デルタパネル」です。 特許出願済みの独自仕様が特徴で、シート状の膜素材に、アルミフレーム・パイプ・メッシュシートなどを用いた安定構造の三角の断面を形成することで、水圧に対抗できる強度を生み出します。

オススメできる理由としては以下の特徴があります。

  • 軽量かつコンパクトなため保管しやすい
  • とても簡単でスピーディーな設置方法
  • 高い止水効果と耐久性
  • 何度でも再利用が可能
  • 場所を選ばず設置可能

 

軽量かつコンパクトなため保管しやすい

1枚あたり高さ60㎝、幅110㎝のデルタパネルの重量は、わずか2.5kgです。 シート状で未使用時には小さく丸めて折りたためるため、保管や備蓄にも最適です。

 

とても簡単でスピーディーな設置方法

デルタパネル設置に必要な時間は約10分です。 シートを立ち上げて、パイプを挿入するだけで作業は完了するため、作業自体も非常に簡易的になっています。
他の資材や工具なども一切必要ありません。

 

高い止水効果と耐久性

本体の膜素材は合成樹脂製のため、高い防水性と大きな力にも耐えられる強度を確保しています。また、生地の接続面は、生地同士を一体化させる溶着技術によって水を漏らさない仕様となっており、各パネルの連結部分も二重の止水ファスナーと、安心な設計です。

引き裂き強度も高く、70kg~80kgの力にも耐えられます。これは、一般的なテントなどに用いられるシートの5倍超の強度です。

実際に水圧実験を行った際の写真

 

何度でも再利用が可能

デルタパネルは使い捨てではなく、乾かして解体・保管をしておくことで何度でも再利用することが可能です。一度手配をしておけば、万が一水害が連続した場合でも対応が可能です。

 

場所を選ばず設置可能

デルタパネルは、複数のパネルを横に連結できる仕様のため、広い開口部でも対応することができます。またシート状であるため、凸凹した場所など複雑な設置面にでも、面に密着させて浸水を防ぐことができます。

 

まとめ

想定を超える水害に対抗するため、水防技術も日々進化しています。土嚢に代わる水防資材として、より利便性や効果の高いものが実際に現場でも活躍するようになりました。

特に、デルタパネルは最新の技術を基にしたきわめて効果的な水防ツールです。水害対策を検討中の方には、ぜひ一度ご検討ください。

デルタパネルについて、詳しくは以下の窓口からお問い合わせください。

>>『デルタパネル』に関するお問い合わせ

>>『デルタパネル』公式ページ

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