太陽と雨の力で、ずっとキレイ。
太陽熱を反射するから、もっと省エネ。
光触媒技術を採用すると、膜構造建築物はこれまで以上に多くのメリットを提供します。汚れても、汚れても、太陽光と雨の力で自浄する「セルフクリーニング機能」。高い透光率を確保しているのに、室内の温度上昇を抑えることができ、空間内は快適そのもの。
新しいテント膜材が省エネ・コストダウンに威力を発揮、建築の可能性をまた拡げはじめました。

光触媒テントの特徴
キレイを保つ
光触媒テントは、膜面に汚れが付着しにくく汚れても雨で流れ落ちる、セルフクリーニング機能を備えています。新築時の美しさを維持することができます。
一般膜材
フッ素処理膜材
光触媒膜材
5ヶ月後の屋外実験結果。光触媒膜材は、ほとんど汚れが付着していません。
光触媒機能のメカニズム

有機物分解機能(酸化分解)によって、膜面に付着した汚れを分解します。
膜表面が超親水性になることで水が汚れの下に入り込み、汚れを浮かせて洗い流します。
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汚れが付着しても・・・
ホコリ、チリ、排気ガスなどの汚れ(有機物)が付着
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太陽の力で、汚れを分解
太陽光(紫外線)によって、 膜表面の光触媒が活性酸素種を生成。汚れを酸化分解します。
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雨水が汚れを洗い流す
超親水性機能で水が表面に広がり、汚れの下に入り込みます。汚れを浮かせて洗い流します。
酸化チタンの安全性について
光触媒テントに使用している酸化チタンは、食品添加物として認可されており(アメリカ1968年、日本1983年)、食品・口紅などの化粧品にも広く使用されています。また、光触媒作用により生成される活性酸素は、あくまでも触媒表面で進行するものであるため、空中に浮遊することはありません。その寿命自体も非常に短いため、体内に取り込まれることはありません。
室内が暑くなりにくい
酸化チタン光触媒を採用することで、日射の反射率が 飛躍的に向上。空間内の温度上昇を大幅に抑えること が可能になりました。その結果、空調効率が高くなり、ランニングコストの低減、省エネや環境問題にも貢献します。また、同時に有害な紫外線 を約98%以上カット。高温による品質劣化や紫外線による色調劣化を抑制します。
従来テントとの比較
膜剤名 | 日射反射率(%) | 日射吸収率(%) | 日射透過率(%) | 庫内温度※ |
---|---|---|---|---|
従来膜材 | 26.69 | 71.12 | 2.19 | 43.1度 |
光触媒テント(セルフマックス/アイボリー) | 70.5 | 9.3 | 11.2 | 34.0度 |
※外気温30度、5回換気した場合(2003年8月23日測定)。測定値であり、保証値ではありません。
空気を浄化する
窒素酸化物(NOx)を除去して、空気をきれいにします。
排気ガスなどに含まれ大気汚染の原因となる窒素酸化物(NOx)。大都市部におけるその排出量の約6割は、自動車(クレーン車など特殊自動車含む)からによるもので、環境への負荷が懸念されています。
そのような中、光触媒テントは窒素酸化物(NOx)を除去して、空気を浄化する力を持つことで注目を集めています。
NOx除去のメカニズム
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窒素酸化物(NOx)が膜面に付着
空気中の窒素酸化物(NOx)が膜面に付着すると・・・
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光触媒による酸化
光触媒により発生する活性酸素によってNO₂へ酸化。さらに酸化して、無害な硫酸イオン(NO₃⁻)に酸化します。
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雨水が洗い流す
NOx₃は水溶性であるため、空気中の水分と反応し、HNO₃に変化し、雨によって洗い流されます。生成されるHNO₃はごく微量で土壌中では植物の肥料となるため、土壌汚染の心配はありません。
明るく快適な室内
屋内でありながら、まるで屋外のように明るく開放的な空間を実現します。セルフクリーニング機能により、膜材の汚れが原因の透光率低下が小さく、いつまでもその明るさを維持できます。
また、日中の照明がほとんど必要ないため、照明コストを節減し、省エネにも貢献します。
※「フッ素樹脂酸化チタン光触媒膜0.6ミリクラス」の場合


その他のご質問
酸化チタン膜のセルフクリーニング機能や耐久性などについてのご不明点はこちらから。
光触媒テントQ&Aページへ製品生地紹介
フッ素酸化チタン光触媒膜
膜材料の特徴
半永久的に美しさをキープします。
ガラス繊維にフッ素樹脂を被覆した膜材料です。
強度・耐久性・不燃性に加え、温度変化に強い膜材料です。
防汚性能に優れ、長期的な屋根材料として耐久性を維持します。

半永久的に美しい理由
熱や化学的影響を受けにくい「フッ素樹脂」に「酸化チタン光触媒」の粒子を含有した新素材です。従来の表面コートとは異なり、光触媒の粒子が膜材と一体化しているため劣化することがなく、半永久的に光触媒機能を維持することができます。

材料性能表
膜剤名 | 0.6ミリクラス | 0.8ミリクラス | 規格 |
---|---|---|---|
厚さ(mm) | 0.6±0.1 | 0.8±0.1 | JIS K 6404 |
質量(g/㎡) | 1000±100 | 1300±130 | JIS K 6404 |
基準強度(N/㎝) (タテ×ヨコ) |
1227×960 | 1470×1176 | JIS L 1096 |
伸び率(%) (タテ×ヨコ) |
10×15以下 | 10×15以下 | JIS L 1096 |
引裂強さ(N) (タテ×ヨコ) |
225×225以上 | 294×294以上 | JIS L 1096 |
※上記数値は、膜材認定書の基準強度にもとづくものとします。
- 建築基準法第37条第二号
- 認定番号 MMEM-9029
- 建築基準法第2条第九号
- 認定番号 NM-8665(不燃材料)