軽量構造膜屋根「TensoDiaRoof」を発売
猛暑や豪雨に対応する “屋根”ニーズが拡大、足場を必要としない後付け型で駐車場や公園、運動場への屋根設置に最適
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村祐己、以下:太陽工業)は、空間構造メーカーである九州第一工業株式会社(本社:福岡県福岡市、代表取締役社長:黒木俊明)と共同で開発した駐車場や公園、運動場などに最適な軽量構造の膜屋根「TensoDiaRoof」(Tension×Diagrid×Roof)を、2025年11月より発売します。
TensoDiaRoof内観
近年、猛暑や豪雨の頻発により、これまで屋根が設置されていなかった運動場や公園などの公共スペースでの、日差しや雨を防ぐための屋根需要が高まっています。こうしたニーズに応えるべく、両社は足場工事を必要とせず、既存のスペースにも後付けできる新しいタイプの膜屋根を開発しました。
「TensoDiaRoof」は、鉄骨の母屋に光を柔らかく透す膜材を張った軽量構造の屋根です。格子母屋は角形鋼管を格子状に剛接合で組み合わせることで、屋根全体の剛性を高め、構造的な強度を確保しながら、鉄骨使用量を一般的な構造物より約10%削減しています。また、足場を必要としない施工方法により建設費のトータルコスト削減にも寄与します。この格子母屋は、九州第一工業が長年培った鉄骨技術をベースに開発されており、日本建築センター(BCJ)評定を取得しています。
太陽工業では、新たに開発した膜定着金物を格子母屋に合わせるデザインを考案しました。金物を従来よりも大型化することで許容応力と剛性を向上させ、支点間距離を3,000mmまで拡張しました。これにより格子母屋との支持点を柔軟に調整することが可能となり、単調になりがちな膜下地鉄骨に変化とデザイン性をもたらす意匠効果を実現しています。
「TensoDiaRoof」は、工場でのユニット生産により高精度かつ低コストを実現しながら、意匠性・構造合理性・施工性を兼ね備えた新しいタイプの膜屋根です。駐車場はもちろん、運動場や公園など公共スペースへの屋根設置など多様な用途への展開が可能です。
TensoDiaRoof 概要
製品名 | TensoDiaRoof(テンソ・ダイア・ルーフ) |
製造元 | 九州第一工業株式会社、太陽工業株式会社 |
販売元 | 太陽工業株式会社 |
提供先 | 駐車場の運営事業者、地方自治体、ショッピングモールや娯楽施設など |
提供方法 | 受注生産 |
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。