
大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)が販売している、水をかけるだけで高耐久なコンクリート層を構築できるジオシンセティックセメント複合マット「コンクリートキャンバス®」は、2025年9月25日付で、国土交通省が運営する新技術情報提供システム(NETIS)において、「VE評価」(活用効果評価済み技術)の認定を受けました

万博サウナ「太陽のつぼみ」で使用されたコンクリートキャンバス®(床面)
NETIS登録概要
| 登録番号 | CG-220009-VE |
| 技術名称 | コンクリートキャンバス®工法 |
| 評価日 | 2025年9月25日 |
| アブストラクト | 本技術は、あらかじめ特殊セメントを内部に封入した布材(コンクリートキャンバス®)に表面から水を散布・浸透させることで、内包するセメントを水で満たし水和・硬化させて、薄層の高強度・高耐久ライニング層を簡易に形成する工法である。 |
| 掲載URL | 国土交通省 新技術情報提供システム「NETIS」 https://www.netis.mlit.go.jp/netis/pubsearch/details?regNo=CG-220009%20 |
コンクリートキャンバス®概要
コンクリートキャンバス®は、英国で開発された「ジオシンセティックセメント複合マット(GCCM:Geosynthetic Cementitious Composite Mats)」(ASTM D8364)と呼ばれる複合材料です。特殊配合のドライコンクリートを立体織物(表面:ポリエステル織布、裏面:塩ビフィルム)内に封入した構造で、敷設後に散水または水中に浸けることでドライコンクリートが硬化し、薄く高耐久で耐火性の高いコンクリート層を構築することができます。法面保護工、防草・防竹工、水路工、水路補修工などで多くの導入実績をもつ製品です。
用途が広がるコンクリートキャンバス®
水をかけるだけで薄く高耐久・高水密・耐火性に優れたコンクリート面を作ることができるコンクリートキャンバス®は、現場打設のための重機や特殊技能を必要としません。平成30年7月豪雨(西日本豪雨)による末政川破堤の復旧、令和7年7月完工した舞子架道橋西方法面整備工事(施主:山陽電気鉄道株式会社)でも使用されました。また、複雑な形状に馴染みやすい特徴を生かし、万博サウナ「太陽のつぼみ」*の床面でも採用されました。
*万博サウナ「太陽のつぼみ」:2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)の主催者催事。太陽工業はシルバーパートナーとして「太陽のつぼみ」を設計施工。
【ご参考:本件に関連する過去プレスリリース(当社ホームページ)】
・イノシシなどの獣害対策向けにコンクリートキャンバス®を拡販
https://www.taiyokogyo.co.jp/news/11056/

舞子架道橋西方法面整備工事

舞子架道橋西方法面整備工事
太陽工業株式会社について
太陽工業は、経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。「膜の無限の可能性を引き出し、お客さまに感動と快適な環境をお届けします。」の企業理念のもと、軽くて丈夫な素材の特性を活かし、巨大ドームの屋根に象徴される各種建築事業をはじめ、土木や物流、さらには環境分野などにも事業を展開し社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングのTSP太陽株式会社ならびに施設運営のアクティオ株式会社をはじめとするグループ会社とともに「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」することを目指しています。



