3 月 28 日開業「OIMACHI TRACKS」歩行者デッキに膜屋根が採用

~膜の透光性を活かした明るく開放的な空間を創出~

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村祐己)は、2026 年 3 月 28 日にまちびらきを 迎えた大井町駅前の複合施設「OIMACHI TRACKS」において、歩行者デッキの膜屋根の工事を担当しました。

「OIMACHI TRACKS」歩行者デッキに設置された膜屋根

「OIMACHI TRACKS」歩行者デッキに設置された膜屋根

「OIMACHI TRACKS」は、東日本旅客鉄道株式会社が開発する大井町駅周辺広町地区の複合施設で、オフィス、ホテル、商業施設やレジデンスなどを備えています。今回のまちびらきにより、大井町駅周辺の回遊性向上とにぎわい創出が期待されています。

当社は、交通広場と接続する歩行者デッキに膜屋根を設け、天候の影響を受けにくい快適な滞在環境を実現しました。膜屋根の表面積は約 446 ㎡で、透光性を備えた膜素材により、自然光を柔らかく取り込み、都市空間に明るく開放的な空間を生み出しています。

膜屋根で快適な滞在空間を実現

膜材料の透光性により自然光を柔らかく取り込み、明るく開放的な空間を創出しています。さらに、膜材に施された酸化チタン光触媒*1コーティングにより汚れの原因となる有機物を分解。雨水がその汚れを洗い流すセルフクリーニング効果を発揮し、美しく白い外観が長期にわたり維持されます。加えて、軽量で大スパン(柱の感覚が広い構造)を実現できる膜構造の特長を活かし、都市空間に調和する屋根デザインを実現しました。これにより、人々が安心して滞在し、交流できる空間づくりに貢献しています。

デザイン性と排水性を両立した膜屋根形状

膜を鉄骨下に配する下張りを採用することで、歩行者の視界における視覚的ノイズを抑え、すっきりとした連続的な天井面を形成しています。さらに、逆ピラミッド形状を 4 つ組み合わせることで、立体的な表情を創出するとともに、排水勾配の確保にも寄与し、意匠性と機能性の両立を図っています。

「OIMACHI TRACKS」の結節点に位置

夜間も光を柔らかく拡散する膜屋根

膜材の特長

白い膜屋根には、四フッ化エチレン樹脂コーティング膜(PTFE 膜)*2が採用されています。表面に施された酸化チタン光触媒により、有機汚れを分解し、雨水で洗い流されることで、白い外観が長期にわたり保たれる高い防汚性が特長です。

*1 酸化チタン光触媒:太陽光(紫外線)を吸収して有機物を酸化分解する機能があり、そのため、酸化チタン光触媒膜材に太陽光があたると、有機物である汚れを分解する現象が起こります。また、酸化チタン光触媒には親水性機能があり、水滴が横に拡がり水膜を形成します。そのため、雨水が膜材の表面と汚れの間に入り込んで汚れを浮き上がらせ、雨で汚れを洗い流します。

*2 四フッ化エチレン樹脂コーティング膜(PTFE 膜):世界初の恒久膜構造建築物であるラバーン大学(1973 年施工、米カリフォルニア州)にも採用されているガラス繊維織物にフッ素樹脂をコーティングした強固な複合材料です。ラバーン大学施工当時の膜サンプルと現在の膜サンプル断面図を顕微鏡写真で比べても、目立った劣化は見られません。耐汚染性、色調、透光性および織布の保護力にも変化はなく、優れた耐久性を実証しています。

(参考)下張り膜 過去の実績

当社は、下張り膜においても多数の実績を有しており、代表的な事例を紹介します。

・うめきたグリーンプレイス
https://www.taiyokogyo.co.jp/news/66545/ (当社プレスリリース)

・八重洲グランルーフ
https://www.taiyokogyo.co.jp/works/8670/ (当社実績ページ)

下張り膜が作る連続的な天井面

歩行者からの視覚的ノイズを抑制

「OIMACHI TRACKS」概要

住所:〒140-0005 東京都品川区広町2-1-3ほか 

アクセス:JR京浜東北線・東急大井町線・東京臨海高速鉄道りんかい線「大井町」駅 

規模:地上26階 地下3階 約250,000㎡(A-1地区)、地上2階 地下2階 約9,100㎡(A-2地区) 

店舗数:約80店舗 

開業日:2026年3月28日 

膜屋根概要

施主:東日本旅客鉄道株式会社 

設計:株式会社JR東日本建築設計 

施工:株式会社竹中工務店 

膜工事:2024年11月~2026年1月 

太陽工業の施工範囲:膜の設計、製造、施工 

膜材料:AP450 

膜材表面積:446㎡ 

太陽工業株式会社について

太陽工業は、創業100年を超える大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。1970年日本万国博覧会ではアメリカ館において、空気圧のみで屋根を支える低ライズ(高さを抑えた)方式の空気膜構造を世界で初めて実現しました。その後も東京ドームの膜屋根施工や世界最大級のドーム施設であるロンドンのミレニアム・ドーム(現:The O2 Arena)など、世界各地の大型プロジェクトに参画。さらに2025年の大阪・関西万博では20以上のパビリオンの設計・施工を手がけ、万博会場づくりを支えました。経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた膜構造技術を核に、スポーツ施設や交通施設などの建築事業をはじめ、土木、物流、環境分野へと事業を展開し社会の安全・安心を支えています。 

イベントコンサルティングを手がけるTSP太陽株式会社、施設運営を担うアクティオ株式会社などのグループ会社とともに、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」を掲げ、社会に新しい価値を提供していきます。 

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