登れる布製型枠「クライムタコム」
ため池の安全対策に、脱出用のロープまたは鎖や樹脂ネットを取り付けられる布製型枠「クライムタコム」
コンクリートなどで保護されたため池の法面は、急勾配で、かつその水際表面はコケなどが付着してさらに滑りやすくなっているため、転落時に這い上がり難い状態となっています。近年、ため池周辺の都市化や混住化が進むにつれ事故の危険性も増加しており、水難事故を減らすためにも、ため池内への転落時に脱出しやすい施設構造(あるいは脱出補助施設)とすることが求められています。クライムタコムは、転落時にも脱出しやすく安全性を向上させる、登れる布製型枠です。
製品・サービス紹介
特長
- クライムタコムは、必要な位置に脱出用ロープが用意に取付けられます。
- 通常の布製型枠と同じ施工方法です。固定には後施工アンカーなどを取付ける必要はありません。
- 脱出用ロープを法面全面に渡り取付けることで、どこからでも脱出が可能になります。
- 脱出用ロープを鎖や樹脂製ネットにすることで、交換回数を減らすことが可能です。
脱出用ロープ取付ピッチ
クライムタコム標準仕様は、縦ロープの脱出用ロープのみになります。横ロープは追加取付けする必要があります。
主な部材・施工手順
その他脱出用施設
鎖(チェーン)
樹脂製ネット
規格寸法
項目 | 水セメント比 (W/C) | |||
---|---|---|---|---|
CL-50H | CL-100H | CL-150H | CL-200H | |
平均厚み(cm) | 5 | 10 | 15 | 200 |
注入材料 | モルタル | モルタル | モルタル | コンクリート |
注入量(m3) | 6.0 | 12.0 | 18.0 | 22.9 |
用途
ため池法面保護工・調整池、貯水池法面保護工・河川護岸法面保護工・その他、法面保護工