
埋立背後地の裏込材の流出を防止する
「サンPVC 防砂目地板」
港湾におけるコンクリート構造物の目地からの裏込材流出を防止します。(ケーソン・L型ブロック・直立消波ブロックなど)
柔軟性があるためコンパクトに輸送でき、構造物にもよくなじみます。製品は工場にて現場に併せた形状に加工するため施工が容易で、作業効率が向上し、工期の短縮ができることから経済的です。
港湾・護岸施設が直面する課題
港湾や護岸などの構造物では、裏込材の流出(吸い出し)による空洞化や沈下は昔からの課題で、構造物の隙間や目地部から土砂が流出することで、背後地が不安定となり、施設の変形や損傷を引き起こすおそれがあります。
さらに近年では、気候変動の影響による潮位上昇や波浪の強大化、集中豪雨の増加に対応するため、護岸や岸壁を嵩上げ・改修する工事が進められています。しかし、こうした改修工事においても、既存構造物と新設部の接合部や目地部から裏込材が再び吸い出されるリスクが高まっており、従来以上に確実な吸い出し対策が求められており、構造物の不等沈下に伴う対策や現場に応じた適切な形状が必要となります。
「サンPVC 防砂目地板」が支える、強靭で持続可能な護岸構造
「サンPVC 防砂目地板」は、こうした改修工事などの際の吸い出し対策となる製品です。
構造物の目地部に設置することで、波浪や潮汐に伴う繰り返しの浸透流から裏込材が吸い出されるのを防ぎ、背後地の空洞化や沈下を防止します。
「サンPVC 防砂目地板」の導入メリット
裏込材の流出防止
目地部からの土砂流出を防ぎ、背後地の空洞化や沈下を未然に防止。施設全体の安定性の向上を図ります。
維持管理コストの削減
防砂目地板を取り付けることにより補修の頻度を減らし、長期的なライフサイクルコストを低減を図ります。
製品・サービス紹介
製品仕様図
形状
■シングル型(S1)、ラップ型(R1、R2)

左図:シングル型(S1)、中央図:ラップ型(R1)、右図:ラップ型(R2)

過度な波圧を低減させるための弁機能 (波圧軽減仕様はシングル型のみ)
規格
物性規格
| タイプ | 品番 | 製品幅(m) | 目地許容目安(cm) | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| シングル型 | S1 | 1.0 | 0~15 | 標準仕様 |
| S2 | 1.0 | 0~15 | 波圧軽減仕様 | |
| ラップ型 | R1 | 1.0 | 0~15 | 不等沈下対策(標準) |
| R2 | 2.0 | 15~30 | 不等沈下対策(幅広) |

シングル型(S1)

ラップ型(R1)
材質物性
| 項目 | 規格値 | 測定方法 | 引張方向 |
|---|---|---|---|
| 5.0mm | |||
| 引張強さ | 740N/cm 以上 | JIS K 6723 準拠 | 横 |
| 伸び | 180% 以上 | ||
| 引裂強さ | 250N 以上 | JIS K 6252 準拠 | 縦 |
| 耐海水引張残存率 | 90% 以上 | JIS K 6773 準拠 | 横 |
| 耐海水伸び残存率 | 90% 以上 | ||
| 比重 | 1.2~1.5 | JIS K 7112 準拠 | ー |
| 剥離強さ | 30N/cm 以上 | JIS K 6256 準拠 | 縦 |
※上記は測定値であり保証値ではありません。
※単層品5.0mmが標準です。5.0mmの規格値は「港湾の施設の技術上の基準・同解説(平成30年)」より。
※剥離強さは積層品のみ、単層品は剥離強さ規定なし。
施工事例








