
膜天井
軽さから、天井設計を変える。
膜天井は、軽量で柔軟な膜材を用い、安全性を第一に天井設計の可能性を広げます。膜材ならではの特性を生かし、意匠・採光・音響までを一体的に計画。新築から改修まで、多様な空間づくりに応えます。
EASING DESIGN COMPLEXITY
複雑化する設計プロセスに、
膜天井で合理的な解を
建築物の天井には、地震などによる脱落を防ぐ安全性が求められます。なかでも、脱落により重大な危害を生じるおそれがある
「特定天井」は、国土交通省告示第 771 号に定める技術基準への適合が必要です。支持構造部やブレース、設備との取り合いなど、意匠・構造・設備にまたがる検討が求められるため、設計負担も大きくなります。
膜天井は、天井面構成部材等の単位面積質量を 2kg/ ㎡以下とすることで、特定天井に該当しない計画が可能です。特定天井として必要となる検証・調整を減らし、天井全体の安全性を確認しながら、設計を合理的かつスピーディーに進められます。

WHY MEMBRANE CELING
特定天井に該当しない計画で、設計・調整はどう変わるのか。
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設計プロセス
特定天井と脱落対策の検証
東日本大震災では体育館・ホールなど大空間の施設で天井脱落事故が相次ぎました。これを受け、国土交通省告示第771号(平成25年8月)により、一定基準を超える吊り天井は「特定天井」に指定され、耐震性の検証が義務化されています。
特定天井に該当する 5 つの条件
新築・改築:仕様ルート・計算ルート・大臣認定ルートのいずれかで耐震性を検証。
既存建築物:新築時の基準、または落下防止措置(ネット設置・ワイヤーで吊るなど)が必要。

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結論
膜天井は「特定天井」に該当しない設計が可能
膜天井は軽く柔軟な素材特性により、国土交通省告示第771号が定める基準を満たしやすく、また吊り材を介さず構造耐力上主要な部分に直接取り付けられるため「吊り天井」に該当しません。
1.天井面構成部材等が2kg/㎡以下(約600g/㎡)
2.吊り材を介さずに主要構造部に直接取り付け=吊り天井ではない
↓
特定天井に
該当しない
一般社団法人 日本膜構造協会の見解(平成26年1月)でも、条件を満たせば膜天井は特定天井に該当しないことが示されています。これにより、個別の検証を行うことなく、人に重大な危害を与えるおそれの低い天井を設置できます。

一般的な天井と、膜天井の違い
大きな違いは、天井面を構成する材料の「重さ」と「やわらかさ」です。

一般的な天井の例
ボード系吊り天井
吊り材・下地・ボードなど、複数の部材で構成されています。天井面に一定の質量があるため、地震時の損傷や脱落を想定した安全対策が必要です。
膜天井
軽量で柔らかな膜材
軽量で柔らかな膜材で天井面を構成します。天井面を軽量化することで、万一脱落した場合の人的被害リスクの低減につながります。
※図中の「一般の天井」は、一般的な天井の一例として、ボード系吊り天井を示しています。
※天井の安全性は、下地・支持部・取付部を含む計画全体で確認する必要があります。

SPANNING NEW BUILDS TO CEILING RENOVATION
新築・改築から、既存天井の改修まで
体育館やプール、劇場・ホール、空港、駅など、不特定多数が利用するさまざまな施設で採用されています。









FIXING METHODS
膜天井の主な工法
全周定着タイプ


膜の全周を、専用の定着システムにて定着する工法。
全ての外周部で膜を定着するため、フラットに張ることができます。形状の自由度が高く、様々な室内形状に追従しやすく、シャープなデザインを表現できます。
2辺定着タイプ


膜の両端2辺のみを定着する工法。
使用部材が少なく納まりがシンプルです。膜の変形追従性は極めて高く、破損落下の危険性が低くなっています。膜ならではの柔らかさ、軽量感や曲面を実現できます。
ポイントサスペンションタイプ


膜の外周にポイントで金物を取り付けて定着する工法。
定着部が少ないため施工が早く、中間フレームが不要なシンプルな納まりです。膜の変形追従性はより高く、破損・落下の危険性が低いです。サスペンション膜ならではの軽快なデザインを表現できます。
ルーバータイプ


膜パネルの1辺を天井に定着し、暖簾のように垂直させる工法。
使用部品が少なく、変形に対しても自在に追従できる安全性の高い天井です。様々なサイズや形状のバリエーションが可能で、デザイン性の高い空間を創ることができます。
FABRIC SPECIFICATIONS
膜天井の生地
※ 上記は代表的な例であり、その他の仕様も対応可能です。
※ 製品の仕様は予告なく変更することがあります。
※ 上記の数値は測定値に基づいており、保証値ではありません。
※ すべての膜材料は、第3者機関にて F☆☆☆☆同等品であることを確認済みです。(ホルムアルデヒド放散速度: 0.005mg/m²・h 以下)
※1 JIS A 1409に準じた試験。試験体:W3000×L4000(背後空気層:300mm)
※2 NRC値(Noise Reduction Coefficient)とは… 250・500・1000・2000Hzの各周波数の吸音率の算術平均値です。
※3 不燃材料とは… 建築基準法で定められる不燃性能を有する材料として、国土交通大臣から認定された建築材料です。

BALL IMPACT TEST
ボールが衝突しても、膜天井は破れない
体育館などで想定される衝撃を再現し、すべての膜材・工法においてボール衝突による破損がないことを実証しています。
試験条件
天井高さ
5.5m
ボール初速
100km/h
膜材料
VERVYFINE Aw
GOTY Aw
RESTYFINE
工法
全周定着(分割あり/なし)
2辺定着
ボール種類
バレーボール5号球
フットサルボール4号球


- すべての条件でボール衝突による破損なしを確認
- 膜材料・工法の組み合わせに関わらず、安全性を実証
INDOOR COMFORT,PROVEN BY DATA
光・音を実証データで証明
膜天井は安全性・法規対応だけでなく、室内の快適性向上にも寄与します。要点と裏付けデータを、その場で確認できます。
室内光環境
ガラス窓と膜天井を透しての採光により
照明時間を1/3に削減
直射日光を拡散光にして、明るい空間と照明コスト低減を両立します。
仕組み
膜天井を透して直射日光をソフトな光に変えて採光。明るい空間確保と照明のランニングコスト低減に効果を発揮しています。ガラス窓と膜天井を透しての採光により、照明時間を1/3に低減。
音環境
膜天井施工前後の比較(周波数ごとの平均値)
200Hz帯残響約0.42秒減
天井面での音の反射を適切に制御し、用途に応じた適切な音響環境の形成が可能です。
実証結果
膜天井施工後で残響時間を比較したところ、160Hz帯で約0.38秒、200Hz帯で約0.42秒の短縮を確認。特に人の声の聞き取りに関わる帯域で効果が表れています。
※倉敷市屋内水泳センターにて実施









