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倉庫の耐久年数│国税庁の定める耐用年数の基準と耐久性を延ばす方法

テント倉庫を利用する上で気になるのは耐久年数です。

経年劣化での耐久性の目安は約10年と言われていますが、テント倉庫の用途や素材、立地条件など様々な要因により長くも短くもなります。

突発的な自然災害などに影響を受けることも多く、こまめなチェックとメンテナンスが必要であることは言うまでもありません。

今回は

  • テント倉庫の耐用年数がどのようにして決まるか
  • 日常の利用で劣化のシグナルはどのように見つけられるか
  • 耐久年数を伸ばす方法はあるのか

について、ご説明していきたいと思います。

テント倉庫の耐用年数どのようにして決まってくるのか

一般的なテント倉庫の耐用年数については、国税庁の減価償却資産の耐用年数の基準表が参考になります。

テント倉庫は『金属造のもの>工場用・倉庫用のもの(一般用)』にあたり、ここでは『31年』と記載されています。

 

>>【参考】国税庁「減価償却資産の耐用年数(建物/建物附属設備)」

 

ただし、これはあくまで減価償却の視点における一般的な基準値であり、実際の耐久年数を示すものではありません。

テント倉庫の実際の耐久年数を決定付けるのは、主に『立地・気象条件』と『資材』です。

立地

たとえば、テント倉庫を構成するテント地(膜材)は、紫外線によって少しずつ劣化が進みます。

日照時間が大きく影響し、紫外線に晒される時間が長いほど、膜材の劣化は早くなります。日当たりが良く日差しの強い立地では、テント倉庫の耐久年数は比較的短くなる傾向にあります。

また、膜材や鉄骨は潮風の影響も受けます。
海風の吹き付ける沿岸部であれば同じく膜材の劣化が進んで耐久年数は縮まります。

さらに、地盤の良し悪しによっても資材への影響の程度は異なります。

立地によってテント倉庫の仕様や資材などにおける最適解が異なるため、専門の事業者に相談することで当該地における耐久年数を延ばすことが期待できます。

資材

一般的なテント倉庫は、主に『鉄骨フレーム』と『テント地(膜材)』によって構成されています。

鉄骨フレームはおよそ30年~40年、テント地(膜材)はおよそ10年~15年が交換・修繕の目安とされています。

しかし近年では研究開発が進み、フレームに用いる鉄骨や膜材などにも新たな素材が生まれ、より長い耐久年数を実現することが可能になっています。

酸化チタンの準不燃膜材と不燃膜材。条件によっては耐久年数は20年

耐久年数はコストと直結する重要な要素であるため、テント倉庫を検討する際は、最新の技術と知識を持つテント倉庫メーカー・事業者に相談して、最適な資材を提案してもらう必要があります。

チェックとメンテナンスが耐久年数を延ばす

立地・資材によって異なる耐久年数も、適切なメンテナンスがなければ最大化することはできません。

テント倉庫の劣化のサインを早期に発見し、必要なメンテナンスをこまめに実施することが、なによりも耐久年数を延ばすことにつながります。

次に、テント倉庫の劣化のサインを見つけるための状態チェックの項目を紹介します。

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テント倉庫の状態チェック項目

テント倉庫の状態を知るためのチェック項目は大きく「骨組」「テント」「引戸」の三つに分類できます。

倉庫のチェックを怠ると天井からの雨漏りやテント地(膜材)の劣化によって、倉庫内に置かれた物に被害が出る可能性があります。またフレームの痛みに気づかないでいると、テント倉庫が突然倒壊するという可能性もゼロではありません。定期的にチェックすべき項目を知っておくことは重要です。

1.骨組み

骨組が曲がったり変形している場所はないか、普段からチェックしておきましょう。接合部や脚元のボルト、ブレース類のゆるみがないか定期的に点検が必要です。

2.テント

テントに擦り切れや破れ箇所がないか、もしくは穴が空いてはいないか、日ごろから注意しましょう。破損部分から雨漏りしたり、虫やネズミが入り込む被害に繋がります。テントと鉄骨を固定しているベルトやロープについても破損していないか確認すると良いでしょう。

擦り切れや破れを補修した写真

3.引戸

最後にテント倉庫の出入り口である引戸は、開閉動作が重くなったり、扉やレールにひずみや外れがないか、もしくは取付けビスの緩みがないかを見るようにしましょう。そしてもし、これらの劣化が見つかった場合は速やかにメーカーの担当者に対応を依頼することが大切です。

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扉破損の修理前(上)と修理後(下)

テント倉庫の耐久年数を延ばす方法

テント倉庫の耐久年数を伸ばす方法は定期的なメンテナンスと補修に他なりません。テント倉庫の状態チェックで異常が発見された際はもちろんですが、劣化が認められた早い段階からメンテナンスするようにしましょう。

特にテントの張替えは重要です。テント膜が劣化するとそこから入った雨水でフレームとなっている鉄骨までダメージを受けることになり、結局は割高になってしまうということもあります。

雨水でフレームの鉄骨が腐食

鉄骨錆びや腐食については、ケレン(表面を磨くこと)や再塗装・溶接が必要となる場合があります。コスト的に負担になったり、補修作業に時間を要するだけではなく、腐食した鉄骨が今度はテント膜を傷つけてしまう可能性もあります。テント倉庫全体が劣化していく悪循環に陥る可能性もゼロではありません。

では、テント倉庫の耐久年数を伸ばす定期的なメンテナンスはどれぐらいの頻度が良いでしょうか。これは、使用する膜材によっても異なります。

耐久年数を延ばすには専門家の知見が必要

テント倉庫の状態を正確に把握し、適切なメンテナンスを実施することは容易ではないため、専門の事業者に依頼することが一般的です。

創業約100年を誇るテントのプロフェッショナルである太陽工業株式会社では、テント倉庫の老朽化や劣化に対処するため『膜材劣化診断・修理・補修サービス』をご用意しています。

また『TACS(=Taiyo After Care Service、タックス)』という建替・張替・膜材劣化診断サービスによってテント倉庫の劣化状態を厳しくチェックします。

調査は基本的には無料(一部例外あり)で行なっていますので、お気軽にご相談下さい。

建替・張替・膜材劣化診断の報告書

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太陽工業本社もテント倉庫の技術を使用

太陽工業本社もテント倉庫の技術を使用して作られています。

テント素材で作られたこの事務所「マクマックス フレックス エクスぺリエンス センター(MakMax Flex Experience Center)」はテント倉庫としてではなく、膜構造(テント構造)による事務所として作られたものですが、その随所においてふんだんにテント倉庫建設のノウハウが用いられています。

また「お客様と社員が一緒に集い、出会い、ともに体感できる施設」とのコンセプトで作られた体験施設でもありますので、是非一度その技術を体感しに足を運ばれてはいかがでしょうか。

膜構造(テント構造)による事務所。見学受付中です

当社のテント倉庫とサービスについて詳しくは、こちらのページをご覧ください。

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