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倉庫を建てる場合の工法の選択肢「在来工法 / プレハブ / システム建築 / テント」を比較解説

倉庫を新たに作りたい、増設したいという場合に、工法の選択肢としては長期間をかけてじっくり建築するオーダーメイドの在来工法のほか、短工期を実現できて、なおかつ一定以上の品質もしっかりと確保できるプレハブ、システム建築、テントなど様々な方法が考えられます。

それぞれの工法の違いや選択の仕方を理解いただくために、本記事では工法ごとの特徴や耐久性、かかる費用や期間といった点を、目安として比較しながら解説しています。

倉庫建築の工法は主に4つ!

まずは、本記事でピックアップする4つの工法「在来工法」「プレハブ工法」「システム建築」「テント工法」について、それぞれ概要を解説します。

在来工法

在来工法とは、大まかにいうと日本に古くからあった昔ながらの工法のことで、主に第二次世界大戦後の技術革新以降に生まれ、現代まで続いている工法です。

在来工法は「木造軸組工法」「在来軸組工法」「在来木造」「木造軸組」とも呼ばれ、主に木質の材料を使い、基礎部分の上に柱と梁から成る骨組みを組成し、地震や天候など水平方向にかかる力に対して筋交いや耐力壁で補強するという工法がとられます。

在来工法の中でも、建築する対象や建築事業者によって細かな点では様々な違いがありますが、在来工法としておおむね共通する点としては以下のような点があります。

  • 鉄筋コンクリート製の「布基礎」(連続フーチング基礎)を設け、土台と布基礎をアンカーボルトで緊結する
  • 筋交いを入れ、プレートなどで止めて軸組を安定させる
  • 壁材には構造用合板などを使い、壁に強度を与える
  • 材の接合部には様々な金物を用い、軸組を補強する

古くから脈々と受け継がれている工法ゆえに、建物をしっかりと構築するための、様々な工夫や技術が重ねられた工法となっていることが特徴です。

プレハブ工法

「プレハブ」という呼称は日本式の略語であり、由来となっている言葉は英語の「Prefabricated(カタカナで読むとプレファブリケイティッド)」です。

Prefabricated は組み立て式、あるいは組み立てを前提とした部材そのものなどを意味する言葉で、すなわちプレハブ建築は、予め決められた手順で組み立てることを前提として、各部材が仕様どおりに工場で作られており、実際に建築する現場においてはそれらを所定の手順どおりに組み立てるという方式がとられます。

すべてが所定の手順となっていることから、出来上がる建物の寸法なども製品ごとに予め決められた仕様どおりに完成します。
プレハブ工法で使われる部材は一定ではなく、重量鉄骨系、軽量鉄骨系、木質系など多岐にわたります。

システム建築

システム建築は、前述のプレハブ工法の、予め部材や手順が定められているといった点を土台としつつも、プレハブでは実現することが難しい設計の柔軟性を持たせ、また耐久性や耐候性、耐震性といった建築物の品質もさらに向上させた工法です。

建物の部材や工法がコンピューターによって徹底的に標準化されており、設計→建築部材の選定→施工などのすべての工程をシステマチックに合理化することによって、大幅なコスト削減・工期短縮・高品質を実現しているのです。

テント工法(テント倉庫)

テント工法はその名のとおり、天井部分や壁部分に膜材をかぶせる建築工法です。

軽量鉄骨の骨組みをベースに、専用のシートをかぶせることによって天井部分や壁部分を形成するシンプルな工法であるため、一般的なシステム建築やプレハブと比べさらに工期やコストが抑えられるのが特徴です。

尚、倉庫をテント工法で建築するには、基本的に延べ床面積が1000㎡未満、軒高5m以下、平屋建てなどの国土交通省告示による基準があるため、比較的小規模~中規模の倉庫に向いています。

但し提供事業者によっては、建築基準法告示に対応し、「一般膜構造」に該当する最大3,000㎡以下の床面積といったメガクラスのテント倉庫も実現が可能となっています。

在来工法 / プレハブ工法 / システム建築 / テント工法 の特徴を比較

各工法で倉庫を作る場合、提供する事業者や製品バリエーションによっても細かな違いがありますが、ここではご参考までに一般的な各工法の特徴比較をご紹介します。

耐久性(建物の寿命)

各工法で倉庫を建てた場合の、おおむねの耐久性の目安は以下となります。

  • 在来工法……およそ30年以上(オーダーメイドのため、設計時に自由に追求可能)
  • プレハブ工法……およそ20年以上(外壁は耐久性が高いが、屋根材の耐久度が一般的には低め)
  • システム建築……およそ30年以上(近年では、耐久性の高い素材を使用している製品が多数登場。積雪対策・強風対策など)
  • テント工法……およそ10年~20年以上(一般的には、最も劣化しやすい。ただし屋根部分の形状などの独自工夫により耐久性が高められた製品もあり)

建築にかかる費用

各工法で倉庫を建てた場合の、建築にかかる費用の相対的な目安は以下となります。

  • 在来工法……基準
  • プレハブ工法……比較的安価
  • システム建築……在来工法と比較して建築費用25%~30%程度カットを実現。プレハブと比較した場合は同等、あるいは少し割高になるほどだが、実現できる性能面を考慮に入れると割安
  • テント工法……もっとも安価。ただし長期運用時には膜材張り替えのコストが発生

工期

各工法で倉庫を建てた場合の、おおむねの工期の目安は以下となります。

  • 在来工法……およそ6ヵ月以上
  • プレハブ工法……およそ2~3ヵ月前後
  • システム建築……およそ3ヵ月前後
  • テント工法……およそ1~2ヵ月前後

デザインの自由度

各工法で倉庫を建てた場合の、デザインの自由度に関しての目安は以下となります。

  • 在来工法……オーダーメイドのため自由
  • プレハブ工法……製品ごとに一定規格のため自由度はほぼない
  • システム建築……プレハブと比較すると自由度がある(壁材が選択できる、仕様やカラーのバリエーションがあるなど一定の範囲で様々な選択幅がある)
  • テント工法……骨組みの規格がほぼ一定のため一般的には自由度がない(事業者によっては製品バリエーションのほか、細かな要望に対応できる場合もある)

太陽工業の「テント倉庫」「システム建築倉庫」なら導入のスムーズさと高い耐久性を実現

本記事でご紹介した、倉庫を建てる場合の様々な工法はどれも一長一短の特徴があります。
倉庫を新設・増設する際に何をもっとも重視するか、どういった点がはずせないポイントなのかなどニーズによって比較検討するとよいでしょう。

太陽工業で取り扱うテント倉庫、システム建築倉庫では、それぞれの本来の工法の特徴を活かしつつ、さらに性能を高める工夫を凝らした製品を多く取り揃えております。

太陽工業の「テント倉庫」

固定式テント倉庫では、屋根上の荷重を広く分散させることによって耐久性を高めた円弧形状の屋根、膜材の負担を軽減する独自仕様などにより、長年安心してお使いいただけるテント倉庫を実現しています。

工法ごとの違いを理解して最適な倉庫新設方法を選択

本記事では、倉庫を新設する際に選択肢となる主な工法として、「在来工法」「プレハブ工法」「システム建築」「テント工法」それぞれの詳しい仕組みや特徴・メリット、かかる費用や工期、建造物の一般的な寿命などについて解説しました。
いずれもテントを作る際に多く採択されている工法であり、ニーズによって一番と成り得る選択肢です。

ぜひ、自社の状況によって最適な倉庫新設方法を選択してください。
最後にご紹介したように、太陽工業のテント倉庫やシステム建築倉庫では、低コスト・短工期で高い品質の長くお使いいただける倉庫を建築可能です。
ご興味を持たれましたら、ぜひ弊社ホームページでも詳細をご覧ください。

▼太陽工業株式会社の製品情報一覧やサービス内容はこちら
https://www.tentsouko.com/

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