膜屋根と立体トラス構造「TMトラス」による大屋根が完成

軽量構造システム「TTR」で防災拠点として機能する無柱空間を実現(千葉・水の郷さわら)

大型膜面構造物(テント構造物)や土木・物流資材などを手がける太陽工業株式会社(東京本社:東京都世田谷区、大阪本社:大阪市淀川区、代表取締役社長:能村 祐己)は、道の駅・川の駅「水の郷さわら」(千葉県香取市)における改修工事の一環として、エントランス広場上のトラス構造及び膜屋根の大屋根の工事を担当しました。膜屋根と幾何学的な構造を持つトラスの鉄骨と組み合わせることにより、軽量で耐震性に優れた明るい無柱空間を実現し、防災拠点として求められる機能に応えています。

道の駅・川の駅「水の郷さわら」は水郷筑波国定公園に指定されている利根川の川辺に位置する、国道356号の全国初となる「道の駅」と「川の駅」が一体となった複合施設です。道の駅の整備として、建屋の改修、物販施設の拡充、駐車場の増設、複合遊具が新設される他、エントランス広場においてトラス構造「TMトラス」と膜屋根を組み合わせた大屋根が新設されました。

「TMトラス」は、グローブにパイプを接続し組み合わせた立体トラス構造により、一般的な鉄骨構造に比べて約半分の重量で屋根構造を形成できるシステムです。屋根面全体で荷重を受けるため、局部的な応力集中が起こりにくく、部材を立体的に配置することで、高い剛性と耐力を確保し、柱の少ない大スパンの無柱空間を実現できます。また、軽量化により柱や基礎への負担を抑えることができ、曲面や複雑な形状にも対応しやすく、意匠性の高い空間を形成できます。そのため、通路やキャノピーなど、人の往来が多い空間においても、安全性と意匠性を両立した構造計画が可能です。

同施設は道の駅・川の駅「水の郷さわら」においてイベントの開催や休憩所として天候を問わず来場者が快適に過ごせる空間を提供するとともに、緊急時においては地域の防災拠点としての役割を担っています。

道の駅・川の駅「水の郷さわら」 事業概要

所在地: 千葉県香取市佐原イ3981番地2
発注者: 香取市
事業名称: 佐原広域交流拠点改修運営等事業
事業内容: 建設工事、設計・工事監理、維持管理・運営
事業者: 株式会社道の駅さわら
期間: 2025年4月~2040年3月

膜屋根 概要

主な用途: 大屋根
施主: 千葉県香取市役所
設計: 株式会社相和技術研究所
施工: 前田建設工業株式会社
膜施工期間: 2026年2月~3月
膜構造規模: 233㎡、縦15m×横15m
鉄骨構造: TMトラス
膜材: CMX220

道の駅・川の駅「水の郷さわら」エントランス広場上屋

道の駅・川の駅「水の郷さわら」エントランス広場上屋

TTR(膜+立体トラス構造)

TTR(TAIYO TRUSS ROOF)は、「TMトラス」と膜を組み合わせた軽量構造システムです。鋼管パイプと鋼球グローブの組み合わせによって様々なデザイン、意匠形状を最小部材(一般鉄骨の約半分)で実現することができ、その軽量構造体は安全、安心な施設づくりに貢献します。

1977年より太陽工業にて国内で販売を開始し、設計・生産・施工までを一元管理、自社工場によるシステム化された製造管理を行っております。アリーナ、体育館、公共施設などに多く採用されており、日本全国で約1,000棟の実績があります。

今之浦市有地屋根付広場

道の駅なんぶ

城崎マリンワールド

太陽工業株式会社について

太陽工業は、創業100年を超える大型膜面構造物のリーディングカンパニーです。1970年日本万国博覧会ではアメリカ館において、空気圧のみで屋根を支える低ライズ(高さを抑えた)方式の空気膜構造を世界で初めて実現しました。その後も東京ドームの膜屋根取り付けや世界最大級のドーム施設であるロンドンのミレニアム・ドーム(現:The O2 Arena)など、世界各地の大型プロジェクトに参画。さらに 2025年の大阪・関西万博では20以上のパビリオンと施設に携わり、万博会場づくりを支えました。
経済性、施工性、透光性、デザイン性に優れた膜構造技術を核に、建築事業をはじめ、土木、物流、環境分野へと事業を展開し、社会の安全・安心を支えています。
イベントコンサルティングを手がけるTSP太陽株式会社、施設運営を担うアクティオ株式会社などのグループ会社とともに、「世界を、やわらかく。未来を、あたたかく。」を掲げ、社会に新しい価値を提供していきます。

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