社員インタビュー

建設事業統括本部 
建築技術企画部 
建築技術課

  • 建築
  • 設計

1995年 新卒入社

田米開 三恵子

趣味・休日の過ごし方:
まち散策、サクソフォンの演奏

入社を決めた理由

私は高校時代に吹奏楽部に所属しており、あるとき取り組んだ作品にガウディの「サグラダファミリア教会」をモチーフにした楽曲がありました。当時の私はまったく知識がなく、早速この建築や建築家について調べてみることにしました。いろいろな文献や写真を見ていくうちに「なんだかおもしろい世界があるぞ」と、すっかり建築の世界に魅了され、大学では建築学科に進みました。多岐に渡る科目を履修していく中で、自ずと構造力学、特に空間構造に興味を持ち、所属した研究室で太陽工業と出会いました。あきたスカイドームや出雲ドームなど日本のドームブームを牽引してきた物件でコラボしていたり、学内にも当社施工のモニュメントや休憩屋根があり、次第に膜建築の世界に興味をもつようになりました。高校生のときに感じた建築の世界に踏み入るときのワクワク感を、同じように膜の世界にも感じて入社を決めました。

仕事のやりがい

現在私が所属している建築技術課は発足間もないチームで、太陽工業の長い歴史の中では、新しいミッションに取り組んでいます。一般的に当社では、設計事務所やゼネコンが「膜」を建築する場合に、その部分(東京ドームの屋根部分など)をサポートさせていただいていますが、建築技術課では、営業部門と協同で、お客様の声を直接聞いて、設計施工を一貫して提供するサービスを展開しております。

2022年静岡県森町で完工した「森町ラボラトリー」は、現地で農業を営む佐野ファームさまのご要望にお応えして、トウモロコシ畑のすぐそばに、新しい加工場と小さなカフェスペースを併設した建築です。

「壁の位置はどうしたらいいか?」「どんな素材を使ったらいいか?」「仕上げの色は?」「厨房に必要な設備の施工はどうするか?」など、当社にとっては試行錯誤の連続でしたが、完成した建物を実際に使っていただき、利用者の方々の笑顔を見ると、これが建築をつくる醍醐味なんだと、改めて実感。お客様の想いを深く知り、利用者の声をダイレクトに聞ける。新しいモノづくりの喜びと、多くの学びを得ることができた仕事でした。

太陽工業ってどんな会社

長く太陽工業で働いていますが「お客様のために、まずやってみる」そんな風土があると思います。23年1月に完工した山梨県丹波山村の新庁舎建設工事は、規模はそれほど大きくないですが、当社で施工を請け負った物件です。巧緻な設計や、山間部の建設地への資材搬入など、計画段階より難易度が高い物件になることを把握していましたが、挑戦することに決めました。様々な関係者の協力を得て、多くの課題を一つ一つ解決して完工しました。ほかに類を見ないような独創的な庁舎を村の皆さんに提供することができ、高くご評価いただいております。

私は入社以降、ドームや小学校などの膜屋根設計、海外グループ会社の技術サポート、営業支援のマーケティングなど、様々な業務を担当させていただいます。30年近いキャリアになる今でも毎日が挑戦の連続です。何十年経ってもワクワクする。そんな環境がここにはあります。

私が感じる「膜」の可能性

膜以外の建築物を扱うようになって、逆に膜の優位性や可能性に気付くことがよくあります。たとえば、先述した庁舎建設の際、螺旋階段を設置したのですが、登っている人の足元が下から見えないようにブラインドが必要というご要望を、設置完了後にいただきました。これに対して、膜の目隠しを採用することで、後からでも容易に施工でき、軽量で安全、コストも安く抑えることができました。まだまだ膜が活躍できる場面はたくさんあると思っています。新しい挑戦を通して、膜の新しい可能性を見つけていきたいですね。