
仮設落石防護柵工
「MWG工法(メッシュウォールガード工法)」
杭を打たずに、工事中の落石対策を。
MWG工法(メッシュウォールガード工法)は、連続箱型鋼製枠(メッシュウォール)を基礎として使用する仮設落石防護柵工法です。路面への根入れ(杭打ち)を必要としないため、地下埋設物への影響を抑えながら、工事中の落石対策を行うことができます。道路改良工事や法面対策工事をはじめ、豪雨や地震などによる災害復旧工事まで、さまざまな現場で活用されています。
NETIS番号:KT-210101-A
AVOIDING PILE DRIVING
杭打ち不要により、
地下埋設物への配慮と復旧作業の負担を軽減
MWG工法の大きな特長は、仮設落石防護柵の基礎として連続箱型鋼製枠(メッシュウォール)を使用することで、路面への杭打ちを必要としないことです。供用中の道路では、水道管やガス管、通信管路などの地下埋設物が施工箇所に近接し、杭打ちを伴う工法の採用が難しい場合があります。
MWG工法は杭を打たないため、こうした地下埋設物への影響を抑えながら設置できます。また、杭打ちに伴う舗装復旧も必要ありません。そのため、地下埋設物への配慮が必要な供用中の道路や主要幹線道路など、杭打ち工法の適用が難しい現場でも導入しやすい工法です。
DIFFERENCE BETWEEN THE CONVENTIONAL METHOD AND MWG
従来工法とMWG工法の違い
【従来工法】
路面へ杭を打ち込み、防護柵を設置
【MWG工法】
メッシュウォールを基礎として使用し、路面への杭打ちを行わずに防護柵を設置


SUSTAINING INFRASTRUCTURE UNDER LIMITED CONDITIONS
限られた人員と施工条件の中で、インフラを守り続けるために
建設業では担い手不足が進む一方、道路や法面などの社会インフラには、老朽化への対応や計画的な維持管理・更新に加え、豪雨や地震などの災害発生時における早期復旧も求められています。こうした工事では、安全性を確保しなつつ、限られた施工スペースや地下埋設物への影響など、現場ごとに異なる制約への対応が必要です。そのため、限られた人員でも施工しやすく、現場条件への対応と工程の効率化を両立できる工法の重要性が高まっています。
USE CASES FOR EVERY SITE CONDITION
現場条件に応じた、
MWG工法の活用シーン
仮設落石防護柵は、道路改良工事、法面対策工事、災害復旧工事など、さまざまな現場で必要とされます。特に供用中の道路では、道路を利用しながら工事を進める必要があり、地下埋設物への影響や施工スペースなど、現場ごとの条件を踏まえた工法選定が欠かせません。 MWG工法は杭打ちを必要としない構造により、こうした制約のある現場にも対応しやすい工法です。
MOUNTAINOUS AREAS AND SLOPES
山間部や法面付近での工事

山間部や法面付近での工事では、落石や飛来物から作業員や道路利用者を保護するため、仮設落石防護柵の設置が必要となる場合があります。 MWG工法は道路改良工事や法面対策工事などにおける工事中の落石対策として活用できます。
ACTIVE ROADS AND MAJOR ARTERIALS
供用中の道路・主要幹線道路での工事

水道管やガス管、通信管路などの地下埋設物が施工箇所に近接している場合、埋設物への影響を避けるため、杭打ちを伴う工法を採用できないことがあります。MWG工法は路面への杭打ちを必要としないため、地下埋設物への配慮が必要な現場でも採用を検討できます。
TIGHT SCHEDULES AND TRAFFIC RESTRICTIONS
早期施工・交通規制期間の短縮が求められる現場

供用中の道路工事や災害復旧工事では、安全対策を講じながら、交通への影響を抑えて工事を進めることが求められます。MWG工法は、杭打ちや杭撤去後の舗装復旧を必要としないため、設置・撤去から復旧までを含む工程の効率化につながります。
STRUCTURE OF THE MWG METHOD
MWG工法の構成

MWG工法は、支柱・横矢板・横継材・メッシュウォール・連結プレート・ベースプレートという6つの部材で構成されています。基礎となるメッシュウォールに土砂を充填し、その自重を利用して、地中に固定しなくても防護柵としての安定性を確保します。風荷重および落石荷重に対する性能は、実物大試験により確認されています。
MESH WALL SPECIFICATIONS
メッシュウォール規格
| 防護柵高さ | 種類 | 高さ | 幅 | セル数 | 重量 | 全長 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 3.0m | T-1.0 | 1.0m | 1.0m | 5個 | 約57kg | 5.0m |
| 4.0m | T-1.3 | 1.3m | 約62kg | |||
| 5.0m | T-1.6 | 1.6m | 約67kg |
USE CASE
施工事例
CASE 1
高田沖美江田島線道路災害工事

施工場所:広島県江田島市
【概要】
大雨災害による法面崩壊により、島の生活道路の早期復旧が急務となっていました。埋設水道管により杭打ち工法が適用できない厳しい条件下でしたが、迅速な資材供給と施工が可能な本工法が採用されました。
【採用経緯】
現場では、大雨の影響により道路法面が崩壊し、道路の通行が困難な状況となっていました。当該道路は島内住民の生活を支える重要な道路であったため、一日も早い復旧と通行再開が強く求められていました。 一方で、復旧箇所の道路下には水道管が埋設されており、一般的な杭打ち工法を採用することができないという制約がありました。そのため、早期復旧と埋設物への影響回避を両立できる工法の選定が課題となっていました。 こうした状況を受け、発注者、元請負者、当社の三者で現地視察を実施しました。現場条件や施工性、復旧までの期間について協議した結果、杭打ちを必要としないことに加え、迅速な資材供給が可能であることから、本工法が現場条件に適していると評価され、採用に至りました。
CASE 2
箕面公園(大滝前)園路早期開放対策

施工場所:大阪府箕面市
【概要】
被災店舗背後地から園路への落石を防護し、安全性を確保したうえで早期に通行を再開する必要がある中、最大26%の急勾配地形と限られた工期という厳しい施工条件が課題となっていました。そこで、施工業者から提案された「コンクリートで水平部を成形し、階段状に設置する方法」を検討・採用。MWG工法による落石防護柵を短期間で設置し、園路の早期開放につなげました。
【採用経緯】
箕面公園内では、被災店舗背後地から園路への落石を防護し、安全性を確保したうえで、早期に通行を再開することが求められていました。しかし、設置箇所は9~26%の急勾配地で、さらに工期も限られていたことから、施工方法の検討が必要でした。 そのような中、施工業者から「水平部をコンクリートで成形し、階段状に設置できないか」という提案があり、この方法であれば、急勾配地でもMWG工法を適用できる可能性が広がりました。現場条件や施工方法、構造上の条件を確認しながら検討を進めた結果、限られた工期の中でも施工可能と判断され、MWG工法の採用が決定しました。 その後、製品の手配から施工までを短期間で進め、落石防護柵の設置を完了。被災店舗背後地からの落石を防護し、園路の安全性を確保することで、早期の通行再開につなげました。
USE CASE
施工手順
STEP 1
搬入

メッシュウォールは折り畳まれた状態で搬入されるため、省スペースでの保管が可能です。
STEP 2
ベースプレート・連結プレートの設置

支柱を建て込むためのベースプレートを設置し、ベースプレート同士を連結プレートで接続します。
STEP 3
メッシュウォールの設置

ベースプレート上にメッシュウォールを展開します。メッシュウォールは重さ約60㎏/基のため3、4人でスムーズに小運搬・展開・設置が可能です。
STEP 4
支柱の建て込み

ベースプレートに支柱を建て込み、ボルトナットで固定します。
STEP 5
中詰材の充填

メッシュウォール内に中詰材を充填します。中詰材には現場発生土も利用できます。
STEP 6
横矢板の設置

支柱同士を横繋材で接続し、支柱に横矢板を設置して仮設落石防護柵工メッシュウォールガードの完成です。使用後はメッシュウォールガードを解体し、土砂を撤去、各プレートや支柱などを取り外します。



